【神剣と呼ばれる魔剣】
魔剣蒐集録Ⅱの投稿はじめました。
向こうも毎日11時投稿、各話繋がりなしの1話完結型です。
この話込みで、魔剣蒐集録Ⅰは残り3話です。
【神剣と呼ばれる魔剣】
この村の神殿には、一振りの神剣――と呼ばれる、魔剣が祀られている。
神殿の触れ込みによれば、神によって作られたこの魔剣は、
何でも絶対に持ち上げられないと言う噂なのだ。
実際に何人かの力自慢が試したが、持ち上がることはなかった……そう言われていた。
そんな神殿に、ある時力自慢の若者が剣を抜いてみようとやって来た。
いかにも力がありますと言った体格の若者は、
神殿を守る女神官に、剣を持ち上げられるかどうか試させてくれ、と伝えた。
女神官は快諾し、若者を件の剣の前へと案内した。
一見古びているだけの剣に見えるそれが、どうやら目的の魔剣らしい。
意気揚々と若者が力を籠めると、神剣は随分とあっさり持ち上がった。
呆れて、若者はこう言った。
――軽いではないか。
すると女神官は不思議そうな顔をして、剣を持ち上げようとした。
しかし、細腕の女神官は魔剣を持ち上げられない。
だが彼女は納得している。そして、こう告げた。
――やはり、持ち上がらないぐらい重たいですよ。
若者は、呆れてこう言った。
――それは、お前の力がないだけではないのか、と。
女神官はこう返した。
――私の方が、あなたよりも信心深いですからね、と。
若者は、少し考えこう言った。
――俺も抜けなかったことにしてくれないか?
信じない者と、信じる者。
彼らが感じる信仰の重さが同じである訳がない。
これはきっと、そういう魔剣である。
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とある神殿に、神剣として伝わる魔剣。
なんでも、持ち上げられない程に重たい……らしい。
信仰心を測るらしいが、
この魔剣は神父の役目を奪うとも言われ、魔剣と呼ばれているそうだ。
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