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魔剣蒐集録Ⅰ  作者: 健康な人
5章:異質と虚飾の寓話
48/50

【神剣と呼ばれる魔剣】

魔剣蒐集録Ⅱの投稿はじめました。

向こうも毎日11時投稿、各話繋がりなしの1話完結型です。

この話込みで、魔剣蒐集録Ⅰは残り3話です。

【神剣と呼ばれる魔剣】


 この村の神殿には、一振りの神剣――と呼ばれる、魔剣が祀られている。

 神殿の触れ込みによれば、神によって作られたこの魔剣は、

 何でも絶対に持ち上げられないと言う噂なのだ。

 実際に何人かの力自慢が試したが、持ち上がることはなかった……そう言われていた。


 そんな神殿に、ある時力自慢の若者が剣を抜いてみようとやって来た。

 いかにも力がありますと言った体格の若者は、

 神殿を守る女神官に、剣を持ち上げられるかどうか試させてくれ、と伝えた。


 女神官は快諾し、若者を件の剣の前へと案内した。

 一見古びているだけの剣に見えるそれが、どうやら目的の魔剣らしい。

 意気揚々と若者が力を籠めると、神剣は随分とあっさり持ち上がった。


 呆れて、若者はこう言った。

 ――軽いではないか。


 すると女神官は不思議そうな顔をして、剣を持ち上げようとした。

 しかし、細腕の女神官は魔剣を持ち上げられない。

 だが彼女は納得している。そして、こう告げた。

 ――やはり、持ち上がらないぐらい重たいですよ。


 若者は、呆れてこう言った。

 ――それは、お前の力がないだけではないのか、と。


 女神官はこう返した。

 ――私の方が、あなたよりも信心深いですからね、と。


 若者は、少し考えこう言った。

 ――俺も抜けなかったことにしてくれないか?



 信じない者と、信じる者。

 彼らが感じる信仰の重さが同じである訳がない。

 これはきっと、そういう魔剣である。



 ~~~~~~~~~~~~~~~


 とある神殿に、神剣として伝わる魔剣。

 なんでも、持ち上げられない程に重たい……らしい。

 信仰心を測るらしいが、

 この魔剣は神父の役目を奪うとも言われ、魔剣と呼ばれているそうだ。


 ~~~~~~~~~~~~~~~



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