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魔剣蒐集録Ⅰ  作者: 健康な人
5章:異質と虚飾の寓話
47/50

【魔剣:いつかの私】

魔剣蒐集録Ⅱの投稿はじめました。

向こうも毎日11時投稿、各話繋がりなしの1話完結型です。

この話込みで、魔剣蒐集録Ⅰは残り4話です。

【魔剣:いつかの私】


 この魔剣は、死んでから効果を発揮するそうだ。

 この魔剣を持って死んだ者は、いつかの自分として蘇る。

 ――そう聞いて、若者はこの魔剣を買ってみた。


 家に持って帰るまでは、非常に良い魔剣だと思っていたのだ。

 本当である。

 しかし――家に持って帰ってみて、ふと、気が付いたのだ。

 ――いつかの自分とは、いつの自分なのだろうか?


 一度気になり始めると、疑問が止まらない。

 蘇ることのできる魔剣だと思って買ったのだが……

 いや。商人は蘇ると言っていたのだから、嘘はない筈だ。

 しかし――死ななければ使えないのは、

 よく考えると欠陥なのではないだろうか?


 若者はそう思い、魔剣を売っている商人に会うことにした。

 商人は昨日と同じ場所で商売をしており、

 若者を見つけると笑顔で手を振ってくる。

 悪気は、無さそうだった。


 ――やあ、どうしたんだい?


 そう聞いてくる商人に、若者は改めて聞いた。

 ――この魔剣、間違いなく蘇れるんだよな?


 その問いに、商人はにこやかに答えた。

 ――ああ、間違いなく蘇れる。だから、使うなよ。



 ~~~~~~~~~~~~~~~


 この魔剣を持つものは、一度死んでも蘇る事ができる。

 条件は分からないが、試す事はできないらしい。

 しかし試すことはできないものの、効果は真実だとも伝わっている。

 保険とは、きっと使われないことに意味がある。

 それでもこの魔剣は、持ち主の心を傷つける。


 ~~~~~~~~~~~~~~~



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