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【先送りの盾】
【先送りの盾】
今日の目玉はこれ、先送りにする盾さ。
効果は簡単でとても単純。
どんなものでも先送りに出来るのさ。
痛みでも、責任でも、何でもね。
――よく分からない?
難しく考えるから難しいんだよ。
簡単に考えよう。
なんというか……そうだな、自分に対する借金みたいなもんさ。
自分で自分に借金するんだ、誰にも迷惑かけないだろ?
――便利過ぎる?
何言ってるんだ、魔剣ってのは便利なものだろ。
まさか便利過ぎると返されるとは……
なんだ、変なことを気にする人だね。
――ああ、代償の話を聞きたかったのか。
特にないよ。
本当さ。
あえて言えば、その盾に絶対に取り立てられるぐらいだよ。
それこそ、子や孫の代になったとしてもね。
つまり使い過ぎなけりゃ、何の問題もないって話さ。
どうだい、使いたくなっただろ?
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代償を先送りにする盾。
使い過ぎるなという重たい警句は、
しかし、時間を経ることに軽くなるらしい。
それは子や孫が、持ち主が代償を払ったのを見た事が無いからだと言われている。
少しだけ知り合いに距離を置かれていることに、気付かないままに。
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