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魔剣蒐集録Ⅰ  作者: 健康な人
5章:異質と虚飾の寓話
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【敗北の縁】

【敗北の縁】


 この商品を売る前に、まずは古い警句の話をしようじゃないか。

 その警句に曰く「人は人と別れる時に、必ず負けなければならない」そうだ。

 意味が分からない?

 いやいや、これからわかる筈さ。


 この話はね、「別れを切り出す側が弱い」って意味なんだよ。

 多分というか、商人の俺はそう思ってる。

 例えて言おうか?

 次にお客さんに会いたければ、ちょっとだけ色を付けるだろう?

 まあそういう話だと、俺は思ってる。


 でもね、ある時負けず嫌いの商人が考え付いたんだ。

 ――つまり、オマケが得になれば良いのではないか? とね。


 それで作ったのがこの短剣さ。

 なんと、オマケした、と思ったら少しだけ価値が増すそうだ。

 切れ味なのか、魔力なのかは分からないが、

 持ち主が何を望んでいるかで価値は変わるんだ。


 よく分からない?

 まあ要するに、負けているのに勝てる魔剣ってのが大事なのさ。

 さあ、あんたはこれを買うかい?

 今なら俺が「負けられる」よ。

 いい加減、そろそろ売れなくなりそうなんだ。



 ~~~~~~~~~~~~~~~


 親切な商人が売っていた、短剣の形をした魔剣。

 商人は、親切にするほど良い結果を生むよ、と言っていた。

 しかし現状、この短剣は何の効果も持っていない。

 さて、まずは何から「負け始める」べきなのだろうか。


 ~~~~~~~~~~~~~~~



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