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魔剣蒐集録Ⅰ  作者: 健康な人
2章:神と伝承の寓話
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【約束の矢筒】

【約束の矢筒】


 伝承に曰く。

 この矢筒には、破った約束の数だけ矢を生み出すのだと言う。

 そしてこの矢は、約束を破った者を必ず貫くと言う。



 最初にこの矢筒を使った狩人は、賢かった。

 最初に魔物に声をかけるのだ。

 ――この線を越えたら、お前は約束を破ったことになる。

 狩人が守っていた村は、魔物に襲われる事はなかったという。



 それから、矢筒は様々な人々の手を渡った。

 使い方は基本的に、約束を破らせることだった。

 しかし、この矢には当たらない方法がある。

 それは「約束を忘れること」だ。

 ――おい、お前は約束を破ったな?

 ――知らんな、忘れた。

 その約束を破って作られ放たれた矢は、当たる事はなかった。



 約束は、双方の合意で作られる。

 一方的な約束は、約束とは認められない。

 しかしある時、約束を忘れていた男に矢が刺さっていた。

 それは戦場で矢を受け、男が虫の息になっていた時の話だ。




 ~~~~~~~~~~~~~~~


 矢の入っていない古びた矢筒。

 この矢筒には、約束を破った時に矢が増える。

 矢筒の使い方を、様々な者が考えた。

 しかしこの矢筒を最初に持っていた狩人は、

 「一本も入っていないぐらいが丁度良い」と言ったそうだ。


 ~~~~~~~~~~~~~~~



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