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【神殺しの柱】
【神殺しの柱】
この棒は、かつて力ある神であったと噂されている。
なんでもこの棒は、前の持ち主の「役割」を引き継ぐそうだ。
例えばこの棒を「勇者の剣」として受け取れば、本当に勇者になる。
「暗殺者の剣」として受け取れば、本当に暗殺者になってしまう。
そこに本人の意思は関係ないらしく、周囲がそう扱い始める。
まあ、そういう棒なんだ。
だから例えばこの棒を「神殺しの柱」として受け取れば、
お前さんは神殺しになれる。
ただ、気を付けろ?
この棒の厄介なところは、自分で捨てられないことだからな。
この棒は、必ず誰かに「託す」必要がある。
――なんでこんな話をしたかって?
今は唯のおっさんが持ってる、ただの棒だからだよ。
でも、神は殺せるぜ。
受け取ってくれる神が居るならな。
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ただの棒――に見える、不思議な魔剣。
元の持ち主の役割を、託した相手に渡す事ができるらしい。
託された側がどうなるのか、託した側がどうなるのか。
これを「譲ってくれた」おっさんは、にやにや笑って答えてくれなかった。
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