【絶対なる守護盾】
【絶対なる守護盾】
ある神殿に、一つの盾が安置されていた。
盾を飾っている神官が言うに、この盾はどんな攻撃でも防いでくれるらしい。
とある騎士が試しに攻撃してみると、確かに固く傷つかない。
使って良いかと尋ねてみると、神官は二つ返事で快諾した。
使ってみた感想を、是非聞かせて欲しいのだと言う。
そして騎士は盾を持ち出して戦いに挑んでみた。
そしてこの盾、見た目の割にやけに重たい。
徐々に重たくなっているような気すらする。
最初はどんな攻撃でも防げると喜んでいたのだが、
意外と攻撃を防ぐことは少ないということに、騎士は今更に気が付いた。
そもそも攻撃は滅多に当たらないし、馬にも乗れなくなる。
何時ものように闘いを無傷で終えた騎士は、溜息と共に盾を返した。
神官に伝えた感想は「無用の長物」であった。
そしてその騎士は、再び戦いに参加する。
久しぶりに軽くなった体で突撃に加わり、命を落としてしまう。
その様は、まるで命まで軽くなってしまったようだった。
神官は、この盾を求めた者に、こう語って快く貸す。
――この盾は、どんな攻撃でも防げます。攻撃されたという認識すら弾きますから。
そして、こんな忠告を付け加える。
――助けられたことに気付けぬものから死んでいきます。気を付けてくださいね。
しかし不思議と、この忠告は最後まで守られたことがない。
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見た目の割に、非常に重たい中型の盾。
しかしこの盾を構えた者は、あまりの防御力で攻撃に気付けなくなると伝わっている。
あまりの防御力で攻撃に気付けぬこの盾は、やがて持ち主に手放される。
使ってみなければ、その効果は実感できない。
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