表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
おっとりの秘訣は夫を窓から落とすシミュレーションをしているから〜一人旅で出奔、のはずがずっと夫がついてくるので〜  作者: リーシャ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

45/119

45テレビの見過ぎ

エレラの言葉を聞くなら、初めから止めているのでそれで察して。


溺愛してるけど決めたら音もなくやっていくのが彼だ。


お皿とかを作る場所に行くというので、まずは市場に売っている雑貨屋に行くと前を行く。


止まらない行動に、今のは確認じゃなくてただの独り言かと知る。


「おれもお前と、くるくるして粘土こねたいんでな」


欲望に真っ直ぐ。


くるくるするものの仕組みも不明なのに、今からどれだけ時間をかけるのかと執念に、考えるのをやめた。


話せば話すほど相手のやることが増えるって不思議。


やれとも、やってくれとも言ってないのに、働きすぎる。


先ずは温泉である。


「温泉を第一にしてね。何より優先して」


色々教えたのでタダ働きにはなってないし。


無報酬ならばあまり言わなかったけど。


お皿の売っている出店を覗く。


ザ、シンプル。


なんの絵も文字もない。


エレラはそういうものも欲しい。


「絵柄付き欲しいなあ」


「待ってろ、弟子入りか潜入して技術を会得してくる」


「待ってない待ってない。聞いてる?」


ただ、あればいいなぁと言っただけで、弟子入りしてきてなどと突拍子のないことを言う己ではない。


ただ、彼が潜伏したいか、潜伏という言葉を使いたいから今、殊更に言いまくっている気がしてならないんだよね。


お皿をワンセット一つ買い込む。


前に使っていたものもあるけど、この国の思い出を買うつもりで記念扱い。


「それ、買うのか?作らなくていいのか?」


「今すぐ作れないし火の国に来たってわか、いや、わかんないけど……市場で皿買ったなってくらいはうろ覚えで将来的にわかるでしょ」


「そういうものなのか?前の街ではなにも買わなかったのに」


確かに。


でも、あの時は軽い気持ちで移動したって感覚で、街に移り住んだだけ。


「前の街は住んでた国の中にあったし、旅行場所のお土産を買うには特色はなかった」


「そうか?おれは二人で長い間いられてよかったけどな」


「なんで最初からそれをしなかったのかな、この人」


小さい声で言ったが、彼はくりんとこちらを向く。


「他のやつに取られる心配がなくなって気が緩んだだけだろ?」


「自分のことなのに、問いかけてこられても」


ハテナマークを最後につけられても、そんなのエレラが一番知りたい。


いや、やっぱり知らなくていいや。


悪態というより呆れた声音。


こちらを見た彼は、軽く腕を掴むと距離を縮めてくる。


「なに?近い」


「拗ねるな。愛してるぞ」


「テレビの見過ぎなんだよなぁ、なんか」


絶対、そのセリフを夢で見たでしょ。


「なにがだめだ?どこらへんだ?この言葉で、女側は相手の男に抱きしめられてうっとりしてたが?」


「演技、お芝居、現実に起きることじゃない。解散!」


コレスは腕を手で包み込んで離れなかった。


その態勢はこっちがやって様になる行為であるが、相手の背が高いので周りと比べて男女逆転している。


おかげでめちゃくちゃ目立ってしまう。


二度見どころではない。


何度も見られる。


周りから口笛で捲し立てられる。


お国柄だ。


「見られるのは嫌だ。買うもんは買ったから家に帰るぞ」


自分で目立ったのに。


何かいう前に市場の外にいた。


瞬間的に移動したらしい。


「はぁ、魔力を大量に消費するな」


「え、これ、魔法?転移?」


「転移?お前がそう言うなら転移でいい。今やったのは転移だ」


「お金が精々なのに……そこまですることじゃないからやめときなよ」


やめられるのは、見てるとかなりしんどそうだったから。


とってもごっそり、なくなったのだろう。


見ているだけでこっちまで息苦しくなるので、連発されたくない。


人として正常な共感なので、こっちも巻き込まれる貰い事故になる。


パッと一瞬で市場をしていたところから、一瞬で市場を抜けていった。


移動というより飛んだって感じ。


それならば普通に身体能力で空を飛んだ方が良いのでは?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ