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44/119

44皿を作るところに潜伏するのだとか。弟子入りでもない

エレラと不特定多数を近寄らせたくない彼は何度も頷く。


配達する必要もなく、勝手に買われれば受注する必要もない。


ただ、コレスが転売されないかと心配していた。


「そこはもう諦めるしかない」


「契約書にサインさせて買わせる」


「あー、あの破損とか責任問題のものか」


前の街でしたことをやるのだ。


「おれとお前が何日か店に立つ。商品を普通に売って自動販売機を設置して代わりにやらせる」


コレスは、自分も住人らとやりとりをやらず、ずっと家にいられると理解していき、いいアイデアだなと賛同と絶賛をくれる。


受注するとき結構頻繁に行き来してたからね。


複数購入に関してはどうするのかということを聞くと、魔法壁の部分を転用させるという。


何度も買う、を攻撃と見做して魔力指紋と独自に名付けた本人の魔力を認識して、その日の購入を不可にするらしい。


魔力指紋か。


指紋について、温泉を掘らせる代わりに教えたのだが、もう使い道を見つけたなんて。


やはり頭がとんでもなく賢いのだ。


ただ、妻に対して異様にポンコツになることを除けば。


「でもお金持ちの人は他人を雇えるし」


「並ばせれば関係なくなるな。そこはSランクの警告を張り紙で張る。こういうときぐらいしか使い道がないからな」


「いやいや、他にもあると思うけど」


「大体は力でねじ伏せられるから、使う前に終わることも多々あるってことだ」


「それは知らなかった」


「前の貴族宝石事件の時に」


「ん?」


「いや、なんでもない」


「音沙汰急になくなったし、なにかやってくれたのは察してるから隠さなくても全部大体よくある流れは、網羅してるから安心して」


「お前の世界にはトラブル対処のマニュアルでもあるのか?」


「ある意味、あるのかも?」


そう言われたら、テンプレートと呼ばれるものはマニュアルなのかも。


「見てみたい」


「見せてあげたいけど、私文章力ないよ。もっぱら読む方だし」


家族がなにか習い事をするときに全体的に体験会を全員と行くことがうちの恒例行事だったので、付け焼き刃でいろんなことを知っているというのもある。


異世界では漫画とかアニメもいつでも見れて、世代が違っても親の持つものを読んだりしたり。


絵を描く体験会にも出たけど二週間の体験では上手くなるわけがない。


美術館や美術大学に体験できるものがあったり、地域のイベントも豊富だったおかげもある。


家族で行かなくなっても個人で行ったりした。


陶芸も面白かったと記憶していた。


珍しかったのはマジックの体験会。


される方じゃなくてする方。


「なんてこと、したなって」


「全部見せてくれないか」


「ものがないよ、ものが」


陶芸にしたって、土から選ばないといけない。


それは教えてもらってないので陶芸に適した土など知らない。


「そこはおれがやる。素材集めは嫌いじゃないんでな」


「いや、粘土からやっただけだから粘土になるまでの過程知らないからできない」


手を振り絶対無理と告げた。


「仕方ねえ。皿作ってるやつのところに潜伏するしかなさそうだ」


「潜伏て」


言い方よ。


コレスをやれやれと見る。


止められないので止めない。


Sランク止められる人いないから。

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