表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
おっとりの秘訣は夫を窓から落とすシミュレーションをしているから〜一人旅で出奔、のはずがずっと夫がついてくるので〜  作者: リーシャ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

41/119

41野盗のせいでSランクカード提出

それこそ、自国の王にでも助けを求めてもらえとしか言いようがない。


コレスは土地を買うと意気込んでいる。


まさかだけど、エレラの住む場所に式場を建てるつもりなのか。


隣が色んな意味で煩いよ。


それとも、コレスが式場に住めばある意味ありなのか。


結婚式場に住む最強の男、の言葉が頭に浮いてくる。


隣に住みたくないやつだ。


一生他人のフリしたい。


本気なのかな。


「ちょっとずつ進める。完成はもっと先だ」


言い直してもやることは変わらない。


じとりとした顔を向けるが、精神的にこれっぽっちもダメージを受けてないよう。


「あ、国の門だ」


「ああ。前の街のときはなかったから初めてか?」


「コレスと会った時の街に住んだ時にも国の門は通ることもなかったし、初めて」


国内移動ならば門を通る必要はない。


国内ではなく、国外だったら今回みたいな門を通る。


「Sランク特権使うの?」


「この野暮な野盗がいなかったら、普通の方を使うつもりだった。こいつらのせいで」


コレスは野盗を睨みつける。


「ひぃ!」


「黙れ。叫ぶな」


コレスは野盗を現れた瞬間に即座に倒したのだが、ボウリングのボールを当てて全員気絶させたのだ。


まさかの人間ボウリングに、自分も驚いた。


ボールを転がすというよりも投げつけていた。


あのストライクは凄かった。


コレスも楽しそうだった。


「そそそ、そんなっ。知らなかったんだっ」


「ちっ。静かにしろ」


時間を無駄に消費していることに、コレスの機嫌が悪くなる。


静かにしろと言われて沈黙する複数人。


「エレラ。こいつらやっぱり捨てていきてえんだが」


「ふーん。捨ててもいいけど。どっちにしても。もう見られてるから、捨ててもまたこっちに寄越されると思う」


「はあ、こいつら……絶対に許さん」


青筋をこめかみに浮かべて、男は相手を睨みつける。


それに野盗の者達は震え上がった。


「う!」


「ひぃ!」


「お助けっ」


いや、お助けって。


人を襲っておいて、それはない。


「えっと全員で何人?」


「三十六」


「小さな村の人口よりも多いかもね」


「集まらないと襲撃ができないからな。二人、三人程度なら捕まるだけだ」


骨折り損だということ。


「こんなにいたらどうやって食べてたんだろ」


「畑でも耕してたか?それとも、だれか裏にいるのか。いたらぶっ潰す」


こんなにいて、普通は人数を養えるとは思えない。


「私も許さない」


支援していたのなら、許されざる行為である。


もし、警邏が手を抜いたらコレスが夜中に侵入してボコボコにして自白させるらしい。


異世界だからね。


そこら辺は一騎当千や隠密行動も可能な世界。


コレスがやろうとしたらできるということなのだ。


エレラには無理だ。


元花屋だし。


一般人である。


ただただ夫が冒険者と言うだけ。


エレラは彼を見ると、かなり憤っていて、たしなめる理由もないからと放置した。


やがて門に並ぶ。


しかし、野盗三十六人も引き連れているので、目立つ。


衛兵っぽい人たちが二人を囲むので、更なる追加にコレスがブチ切れそうになっていた。


当たり前だ。


犯罪者を捕まえて、エレラと二人きりでなくなった上に、馬車を助けたときからずっと話しかけられている、と言うストレス怒らない方がおかしい。


兵士達に事情を説明するが、警戒されている。


もし何かしてきたら、こっちこそぶちのめしてやると意気込んでいる。


そうならないように自分は、離れておきたい。


そうなった時は彼らの責任だ。


こちらには関係ない。


むしろ、治安に貢献した褒められてしかるべき。


イライラしながらもコレスはようやく進む。


順番になったので、馬車からカードを放り投げた。


それを見た彼らは、誰に警戒していたのかと知り、青ざめる。


それどころか平謝りし始めた。


もう許される段階ではなくなったのか、彼はフンッと横を向いて不機嫌を表す。


いつもだったら、無視するようなことなのに、いろいろ重なった結果、我慢ならないということになったのだろう。


やれやれだ。


助けないのかとなるのかもしれないが、悪いのは強盗と助けた人を責める人と助けられた人。


どう見てもこちらは悪くないので、何も言う事は無い。


しかし、コレスは絶対に罰してやると興奮していく。


罰するのは衛兵か、強盗なのか。


兵士達は自分達が切り捨てられるのだ、と言うことを感じ取り。


さらに腰が低くなる。


膝を抱えて地面に頭を擦り付けるが、彼はうんともすんとも言わなかった。


それに関しては、エレラでさえ何も言えない。


そんなことよりも、早く中に入りたい。


助けたりといった行為をやらかした夫には、後々また厄災が降りかかる気がしてならないけど。


彼らの存在を全て、綺麗さっぱり忘れればいいとコレスに助言する。


なかなかできた、ナイスなアイデアではなかろうか。


だが、それでも嫌なのだろう。疑われることに腹が立ったのだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ