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25スライムでナイロンっぽいもの

ならばラナンキュラスを出せばいいと言われると思うけど、テレビであれはっきり肉眼で見たことがない。


花屋に行けばあると思われているが、花屋にも滅多にいかなかったので見たことがない。


基本、花でテレビ映えするものしかはっきり出せない。


肉眼で見たことがあるものの中で良さそうなのはあるけれど、おとなしめな、優しさが感じられる花くらい。


ドライフラワーは今の所この世界にある花を使っている。


派手な花を使おうとしたら例の襲われる花をわざわざ加工しなくてはいけない手間があった。


花屋の時はツテを使ってやっていたが、この街にはツテがないので持って来れない。


となると、この場所で取れる襲わないただの花を使うか、自分の植物魔法で出した花を使うかしかない。


そろそろ、自分の出している花もドライフラワーにしようかと思っている。


成分は魔力なので、調べられても新種と思われるだけだ。


唯一無二の花になる。


バラも出した時点で、エレラが唯一出せる花となっていた。


コレスが認める花なだけあって、独占したがっている顔をしている。


しかし、ダメな理由が見つからないからか、なにか言いたげな顔を見せるだけになっていた。


キキョウもいいなと思う。


自分的には四葉のクローバーや三つ葉のクローバーも可愛いので押し花にして売り出そうと考えていた。


押し花の過程にある紙は確保できるけれど、それをぴったりと挟めるナイロンについては難易度に悩んでいる。


コレスに説明して、なんとかできまいかと相談しようと思っている。


彼は何がすることはないかと聞いてくるから、ちょうどいい。


「しおり?」


「うん。しおり」


「本に挟むのはわかった。だが、しおりに花を挟んでなにがいいんだ?」


「うーん。こういうのは好みの問題かな。例えばだし、やらないけど。私の顔がしおりにあったら使う?」


想像もしたくないけど、例えを出すためにやむなく、使う。


「いや……隠す」


「隠すの!?」


彼の言動を見ていると恥ずかしく思っていたり、愛妻家だと思われるのが嫌だというわけではなさそう。


「他のやつに見られたなくない。見たやつを焼き払う」


「作らないから大丈夫」


彼は子犬のような切ない瞳で作らないのか?と問いかけてくる。


プリント技術がないから写せない。


植物の繊維を、なんとかすればナイロンやラップのようなものを作れそうではあるが、やはり知識がなくて難しい。


花を想像で作れるからと、素材も作れるわけではないのだ。


「空気を抜いて真空にする」


「真空?」


「空気をなくす」


「空気とはなんだ」


「空気っていうのは空気中にある。いや、これじゃあダメだ」


科学にとんと近くも遠くもない知識しか持ってないから、説明に四苦八苦。

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