表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/165

5.研究者




 声が。




「この少年は普通の人間なのだ。我々のように仙人骨があるわけでも、仙筋力があるわけでも、仙力があって宝貝パオペイが使えるわけでもない。キミの速度と急激に変化する気圧に身体がついていけるわけがないだろう。まったく。我は今、新作の宝貝パオペイを作るのに忙しいと言っていただろう。余計な仕事を増やさないでくれ」

「ごめ~ん、弩九どく。でもお願い。この少年を。栞太かんたの身体を元通りにしてよ。俺、大仙人様に頼まれたんだ。栞太かんたの世話。弩九どくならちょちょいのちょいで治せるだろ。なんたって、仙界一の研究者だしっ」

「研究者は医者ではないのだが」

「えー。でもよく、震霆しんていの身体を治してるじゃん」

「あいつは。ああもういい。キミの能天気な話し方を聞いていると頭が痛くなる。わかったわかった。ちょちょいのちょいで治すからさっさと出て行ってくれ」

「はーい。よろしくね。弩九どく




 二つの声が聞こえる。




「ふう。さて。まあ。身体を治す事など造作もない。けれど。ただ、治すのでは、面白くないな。ここで長く暮らす事になるのだし。くく、く。仙界の環境に耐えられるように」




 恐ろしい笑い声が聞こえる。











(2024.3.4)




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ