宇宙用のコンピューター
しかし肝心な所で、サラさんが奇妙なことを言うのであった。宇宙船の積んでいるコンピューターを地球製のコンピューターではなく、宇宙用のコンピューターを使って欲しいと要望するのであった。
「えっ、急にどうしてですか。地球製のコンピューターを使うのは駄目なのですかね?」
「そうよ駄目よ。地球製のコンピューターやソフトでは、私たちと繋がれないから、宇宙用のやつを使って欲しいの」
それを聞いた、地球のエンジニア達はゲゲゲとびっくりしたようである。
「何ですか急に、そんなのあり得ないと思うのですが。ちょっと待ってくださいよ」
エンジニア達は反発したようである。コンピューターも宇宙用を使えとの指示に対して、メグ艦長はどうしたものかと思っていたようであるが、うーんと悩んだ末に、サラさん達の力を借りるしかなかったようである。
「サラさん、地球の人たちには苦情が出るのかもしれないけれど、申し訳ないけれど、そのノウハウを教えてやってくださるかしら。私からのお願いだけれど」
サラさんが言うには、それは勿論構わないとの発言であったが、問題は地球側の人たちが、へそを曲げないかと心配していたようである。宇宙に進出するにあたって、惑星型のコンピューターは通用しないとの説明は、エンジニアを失望させるものであった。
「サラさん、そういうのは事前に説明して欲しかったわ。そんなの急に言われても困ったわね」
メグがそのように言うと、サラさんは了解したと言って、自分たちが持ち運んでいるコンピューターを譲渡するのであった。
「えっ、サラさん達のコンピューターを使うの? 果たしてそれでいいものかね。私たちが使いこなせるものかどうか」
メグはサラさんのコンピューター装置をいじると、使いこなせるかどうか心配ではあったようである。メンテナンスの部分は一体どうなのであろうか。
やはり宇宙進出は、人類の希望ではあるが、実際の道は険しいとの意見が噴出すると、ネプチューンやらノーザンクロスがやれやれといった感じで、不安な感じではあったようである。
「ねえサラさん、私たちに本当にそんな事可能なのですかね。もう宇宙勢力が来ているという段階なのに」
宇宙勢力は地球へと向かっていたようである。
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