弱い人間と弱い人間原理と
感想があったので、小説を並行しながらまた復活させています。
地球に住む人間にとって、弱い心を持つ人間は、良くない宇宙人に心の隙間を埋められるのは、十分なターゲットであった。
宇宙人のサラさんのような存在が、地球に欠かせない存在となった今、良くない宇宙人達との勢力圏の攻防が始まる。序盤の攻勢では良くない宇宙人達の勢いは凄まじいものであったが、サラさん達の活躍により、勢いを取り戻すのであった。そしてサラさんやメグ達による反攻作戦がこれより開始されることとなる。
「皆ありがとう、反攻作戦をこれより開始する事となったわ。もう良くない宇宙人達の好きにさせない為に動くのよ。これは絶対に断行するのよ。いいわね、山下君達もわかった?」
そして地球陣営での、作成会議みたいなのが始まり、これからの目標が決められる事となる。戦いの決着に向けて、皆が動き出そうとする。
「あいつ等、あなたの不満を解消させますって広告流しているけれど、一体どういうつもりなのかしら。そうやって責任転嫁させていれば、私達を不利に出来るとでも考えているのかしら」
メグは良くない宇宙人との和解はできるかと、サラさんに問いかけた。宇宙人同士での話し合いは決着がついているはずであるが、メグ達の思いは複雑ではあった。これからの自分達の飛躍にも向けて、良くない宇宙人との関係を解消させる事が急務である。
「肝心な所としては、地球に救いの手を差し伸べるのはいかがなものかという点です。地球自身が宇宙の力無しに飛躍するのは難しいと思います。その点は考慮して下さい。それはサラである自分自身もそう考えている所です」
「つまり人間が独立しろみたいな話しになりそうね。何だか急な話しかもしれないけれど、自分等が弱い存在だという点を認めないと、その先には進めないというのが、サラさんの考えなのかしら」
そうですとサラさんが言うと、まずは人間同士が交流して成長するといったサクセスストーリーのような話しの神話を捨てる事から始まると説明するのである。
「人間同士による成長を捨てるか、いきなりそんな事を言われても困るわね。宇宙人神話に変えるってのも、難しいわよね。サラさんは簡単にそう言うけれど」
メグは実質的なリーダーに変貌していた。山下剛が主人公で、世界線が進んでいたが、主役の座は交代していたようである。とほほと思う山下剛であったが、虎視眈々と主役の座の復権を企んではいたようだ。
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