夜間労働
宜しくお願いします。
○登場人物
・俺 / 古本屋店員
・アパートの人
「あ~~あったな、そんなこと。」
例のアパート2室目で漸くこの返事をもらえた。
「順番に写真見せるんで、その時の顔があったら教えてください。」
順番にスマホの写真を見せていく・・・
「う~ん・・わかんね。
男に聞かれたことは、確かに覚えてる。
ただ、いつだったかも、よく覚えてないな。
しかも、顔となるとな~よほど特徴ないと。
兄ちゃんなら、ずいぶん前に話しかけられた知らない人覚えてる?
どうよ?」
「ですよね・・・。」
個人的には、思い出せなくもないが・・一般的には、そんなものなのだろうな。
ただ、ここに来たのは、かなり前ということか。
その後、アパートの幾人かから同じような話は聞けたが、結局誰かは不明・・。
聞きに来た時期についても、いまいちボヤっとしていて確定はできなかった。
ただ、情報通り大学在学中に父親が亡くなり、
父親が残してくれたお金とバイトを掛け持ちして大学を卒業。
当時の住人の中には気にかけている者もおり、就職が決まった時は皆で喜びつつも、
引っ越ししていくことが寂しかったとのことだ。
唯一聞けたのは、引っ越しの時に皆で撮った写真を見せたことと、
居酒屋でバイトしていたらしいことを謎の調査人に伝えたということだった。
収穫は・・ないに等しい・・か。
ただ、調べていた人間が、男だということだけは確定事実だな。
となると、住んでいるところからの調査は、ここまでとして。
次は、バイト先か?大学か?
いや、学費を稼ぐため暇があればバイトに明け暮れていたらしく交友関係は皆無らしい。
となるとバイト先か・・
”依頼人の学生時代のバイト先情報をくれ、居酒屋系限定”
さて、休憩するか。
周辺に休めるところは・・・
って、即レス・・マジ見てんじゃないか。
オイオイ、バイト先多いな。
隙あらば、バイト入れてたのか・・・約2年でこの数、ブラックってレベルじゃないぞ。
あ、日中は大学で、時間がほとんど夜しかないからこうなるのか。
もっと割り切っていれば楽だったろうに、真面目にコツコツだったんだな。
それなら、こちらもコツコツ行きますかと張り切ってみたものの、
バイト先巡りをして、1週間が経過したがまだ有力な手掛かりなし。
そろそろ、面倒くさくなってきた!!!!
イライラしてきたし短絡的に行きたいけど、手がかり皆無じゃ無理じゃね?
またマスターから厭味を言われる・・イライラ増幅。
と、イライラ絶好調で、次の調査場所の居酒屋についた。
今日は、もうこれで最後にしよう。
食べたいものがあれば、ついでに夕飯喰ってくかな・・経費で。
少し気分も晴れるだろう。