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Memory Cage ~ メモリー ケージ ~  作者: アニマ
繋ぐ者
68/77

チェイス

宜しくお願いします。


○登場人物

 ・俺 / 俺ちゃん / 古本屋店員

 ・マスター / 僕 / 古本屋店主

 ・サトリ / 依頼主

 ・伊達 / 曉院さおりの部下

”サトリちゃんが、動き出した”


バイクから降りると、マスターから連絡が入っていた。

クソ・・ヘルメットのインカムを入れておけば良かった。

慌てて位置を確認すると、確かに動いている。

しかし、まだ手が届く距離だ。

どこだ、辺りを見渡す。

その時、明らかに不自然に駐車された車が目に入る。

同時に、車から少し離れたところに何かを抱えた人間が見える。


あちらも俺に気が付いたようだ、車に向かって駆け出した。

逃がすわけにはいかない。

こちらの方が、明らかに距離がある。

伊達と思わしき人物が、車に何かを乗せ運転席に回る。

間に合わない・・。

そう感じ取った瞬間、バイクへ戻りエンジンを掛ける。

大丈夫、バイクの方が小回りが利く上に、GPSもある。

見失ったわけじゃない。

目の前の車を追いかける。


何処に向かっている?

例の曉院さおりのいる場所じゃないのか??

方向から察するに・・どうも違う気がする。

何を企んでいる??

追い駆けっこが続いても、逃がすわけないけどな。

そう思って、前方の車を睨み付けた瞬間、ブレーキ音が響き渡る。

ヤバい・・このスピードでフルブレーキしてきやがった。

ぶつかる!!!

寸でのところで、右にかわす。

対向車がいなかったのは幸いだった・・前に出て様子を見よう・・と、左から衝撃が走る。

また、左かよ。

そう思った瞬間、バイクは舵を失い反対車線のガードレールに衝突した。

衝撃を受けて直ぐにバイクから手を放し何とか受け身をとったのだが、何が起きたのか、まだ理解できていない。

半身起こして、車を見る。

チッ・・フルブレーキの後にドアを開けたのか。

タイミングが悪ければ、マジヤバかったな・・って、それでも良かったのか・・。

すぐさま立ち上がり、身体の損傷を確認する。


伊達は、車のドアを閉めると、再び車を発進させる。

すれ違いざまに、俺の方をガン見して目の前を走り去って行った。

慌ててバイクに向かい状態を見る。

何とか動くが、スピードは出ないだろう。

とりあえず、走り出してから声をあげる。


「マスター、やられた。

 バイクが半壊。

 追跡ナビ頼む。」


ヘルメットのインカムから、マスターの声がする。


「了解。

 軽口は叩いてられないみたいだね。

 追跡は大丈夫。

 両方ちゃんと追跡できてる。

 さっきから思ってたんだけど・・どこに行くつもりだろう。」


「やっぱりか。

 俺も、気になってた。」


やはり、曉院さおりの元に向かっている訳ではなさそうだ。

そう考えている間にも、マスターから右の左のと指示が入る。


「次の通りを右に行ったら、正面の道を誘拐犯が走ってくるはず。

 少し前に出られるはずだよ。」


「了解。」


そう言って、ハンドルを右に切る。


ヘルメットを投げつけてやろうと身構えるも、しばらく待っても車が来ない・・。

スマホを確認すると、近くの建物にGPSが反応している。

ん??ビル・・か?

バイクを置いていこうかと思ったが、念のため移動させる。

反応のある場所は、立体駐車場だった。


「反応が、立駐の中に移ったけど・・大丈夫??」


インカムから聞こえるマスターの声に、


「大丈夫だ・・とりあえず、今から俺も中に入る。」


と返事する。


「その立駐・・持ち主は曉院グループの会社のものだよ。」


「わかった。

 金持ちはいいね、場所に困らなくて・・。」


そう言って一旦通話を切った。

用心しながら、バイクで立体駐車場を上る。

高さにして・・8階くらいか?

GPSじゃ、高さまでわからないからな。

何階にいるのやら。

ま、どう見ても誘われているところを見ると、屋上・・なんですかね。

そう思いながら、階を上がって行く。

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