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Memory Cage ~ メモリー ケージ ~  作者: アニマ
繋ぐ者
63/77

圧迫感と威圧感

宜しくお願いします。


○登場人物

 ・俺 /俺ちゃん / 古本屋店員

 ・マスター /僕 / 古本屋店主

 ・サトリ / 依頼主

 ・チドリ / 同業者(裏)

 ・デツ / 女医

 ・デップ / 薬剤師

後1.5日か・・。

とにかく今は時間が惜しい。

目の前のドアを、激しく叩く。

中にいるのはわかっている、さっさと出てきてくれ。

これでもかと、ドアを叩き腕が痛くなったころに・・やっとドアが開いた。


「久しぶりに来たと思ったら、怪我人連れてないじゃない。

 あんたも元気そうだし。

 ここ病院なんだけど、何しに来たの??」


デツ・・・ロングヘアに鋭い眼光、整った目鼻立ち、抜群のスタイル、高身長・・まるでモデルのようだ・・が、医者。

チドリは、勝手にライバル視しているが、相手にはされていない。


「この薬・・何なのか。

 教えてほしい。」


「だからな、何で私の前だと片言になるんだよ。

 ちゃんと喋れんだろ。」

 

それは、あなたの威圧感が凄過ぎるからです。

相方さん・・よく耐えられるな・・。

渡した薬を凝視する姿を眺めながら、恐怖している自分がいた。

チドリは圧迫感、デツは威圧感・・僕の周りは、こんな人ばかり・・。

とりあえず中に通されたのはいいが、診察室の染み渡る様な静けさに耐え切れなくなったころ、嘗め回すように薬を見ていたデツが口を開く。


「この薬、何も書いてないじゃん。

 大丈夫なの??これ???

 市販されているもんじゃないよ。

 ちょっと、あんた!!!!これ見て!!!!」


となりの部屋から、普通のおっさんが来て、薬を受け取る。

デップ・・デツの相方で、知らなかったけど薬剤師らしい。

僕は、ずっと看護師だと思っていた。

物静かで、僕と同じ匂いを感じる。

そう、コミュ障の匂い。

僕もデップとなら話ができる・・以前それをデツに見られてから、片言になることを突っ込まれる。


「・・・・・・なんだろね??

 これ、調べさせてもらってもいいの?」


「もちろん。

 わかりますか??」


「う~ん・・わからない。

 でも、知りたいんでしょ??」


そう言ってデップは、薬をもって姿を消した。

残されたデツと二人っきりの気まずい雰囲気だ。

もちろん会話など、こちらから出てくるはずもない。

そんな中、デツが威圧的な声を上げる・・


「古本屋・・上手く言ってんの?」


「はあ・・何とか。」


「相変わらず、店員すぐ変わってんの?」


「まあ、そうですね。」


「最近、ご無沙汰だったね。」


「はい。」


「チドリとは、上手くやってんの?」


「勘弁してください。」


バァ~ン・・・。

机を叩き付ける音が響き渡る。

み・・耳が痛い・・。


「あんたさー、せっかくこっちが話振ってんだから広げろ。

 もっと、グイグイ来いよ、グイグイ。」


いや~・・だからだって、これが嫌なんだって・・会話なんてない。

もの凄い威圧感に吐きそう・・もう、逃げたい・・。

ゴメン、サトリちゃん・・無理かも・・って、僕ここにいる必要ないじゃん。

とりあえず、スマホに着信があったことを言い訳にして、何かわかったら連絡くれるように言って、この場を逃げ出す。

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