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Memory Cage ~ メモリー ケージ ~  作者: アニマ
繋ぐ者
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孤独と葛藤と威圧

宜しくお願いします。


○登場人物

 ・俺 /俺ちゃん / 古本屋店員

 ・マスター /僕 / 古本屋店主

 ・サトリ / 依頼主

 ・チドリ / 同業者(裏)

 ・デツ / 女医

 ・デップ / 薬剤師

俺ちゃんからは、トイレに行ったら、声をかけてくる人がいるから指示に従えと言われた。

そして、言われた通り行動し、最終目的地として、この部屋に来た。

ここは誰の部屋なんだろう・・。

女性の部屋だ・・ということはわかるけど・・。

綺麗に片付いているが、生活していた感じがない。

ただ、冷蔵庫には、飲み物。

リビングの机の上には、インスタント系だが食べ物が積まれている。

迎えが来るまで出るな・・。

あの女性が、最後に言った言葉。

一応、ここに来る時も、今も、周りを視ている。

ただ、こんな緊張状態は、長く続けられない・・・。

おそらくマスターは、この程度のこと日常的にこなしているのだろう。

自分のこの力を嬉しいと思ったことはないが・・今はこの力が頼りだ・・。


喉が渇いた・・立ち上がった時、スマホに着信があった。

・・マスター・・。


「サトリちゃん?

 無事に着いて良かった。

 申し訳ないけど、しばらくそこにいてね。

 一人で寂しいかもしれないけど・・。」


「大丈夫。

 しばらくだから・・。」


私には、長い猶予があるわけではない。


「ゴメン・・。

 まだ、薬については、わからないんだ。

 せっかく分けてもらったのに。」


「何言ってるんですか。

 渡したのは、今日の話ですよ。

 そんな簡単にわかるなんて思ってません。」


申し訳なさそうなマスターは、


「くれぐれも気を付けて。

 迎えに行くまで我慢してね。」


そう言って、通話を切った。

あのまま、車から逃げなければよかったのだろうか・・。

殺されるなんて・・私の勘違い・・。




とりあえず、声が聞けて良かった。

通話の後、スマホを眺めながら溜息をつく。

また、情報が足りない・・時間がないで、終わらせるわけにはいかない。

使えるものは何でも使う。

そう意気込んで、スマホの通話をタップする。


「また、直ぐに連絡が来ると思ってた。」


「さっきの今で・・ゴメン。」


僕とは正反対に、元気な声が耳に響いてくる。


「何言ってるの。

 それこそ、さっき言ったでしょ。

 何かあってもなくても連絡してねって。

 で、薬よね。」


「そうなんだ・・誰かいないかな?

 できれば、それと同等の薬を準備できる人がいいな。」


彼女は、しばらく唸った後・・


「あのババァは、駄目かな?」


急な言葉に、返事が出ない。


「デツよ。

 まだ生きてるでしょ。

 最近、厄介になってないの??」


「最近は、ご無沙汰かな。

 大体、ババァって・・そんな年じゃないでしょ。

 あの人、外科だけじゃなくて、薬も詳しいの?」


デツ・・通称で、本名は知らない。

訳アリの怪我を治療してくれる街医者。

よくあるアレだ。

彼が怪我をした時は、色々とお世話になっている。

外科でしか行ったことがないから、それ以外ができるのを知らなかった。

盲点だ。


「私より年上は、全員ババァよ。

 薬は、相方のジジイが専門だから。

 聞いてみる価値はあると思うわよ。」


ジジイ・・デップのことか。

いつも静かで目立たないけど・・確かに、あの病院でも薬出してるからな。


「ありがとう、チドリ。

 早速、行ってみるよ。」


「気にしないで、お嫁に貰ってくれればいいから。

 近いうちに、顔出しに行くわ。」


さらっと、凄いこと言うよね・・。

スマホを置いて、薬を見つめる。

また、イレギュラーだな・・・・。

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