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Memory Cage ~ メモリー ケージ ~  作者: アニマ
繋ぐ者
59/77

質疑応答

宜しくお願いします。


○登場人物

 ・俺 /俺ちゃん / 古本屋店員

 ・マスター /僕 / 古本屋店主

 ・サトリ / 依頼主

 ・曉院さおり / サトリの母

 ・誘拐犯A 女 / 曉院さおりの部下

 ・誘拐犯B 男 / 曉院さおりの部下 トップ

 ・誘拐犯C 男 / 曉院さおりの部下 /現俺ちゃん

「もしも~し!!!

 起きてくださ~い!!!」


椅子に縛り付けた相手の頬をペシペシと叩く。

叩くたびに腕が痛い・・完全に折れてる。

顔をしかめて、痛みに耐えていると、


「・・誰だ?」


と、縛り付けた男から質問が来た。

それは、こっちのセリフなんだよね、誘拐犯C。


「質問を質問で返すけど、君たちは誰なの?

 誘拐犯A、B、C。

 ああ・・君は誘拐犯Cね。

 AとBは、逃げちゃったよ。

 ま、君が捕まってるなんて思いもよらないと思うけど。」


「・・・・何が目的だ。」


「質問の質問を質問で返すか・・手ごわいね。

 仕方がない・・切りがないから俺から話そうか。

 目的も何も、俺は守っただけ。

 攫われそうな女性を守るのは当然でしょ。

 次はそちら。」


こちらを見ずに俯いたままの誘拐犯Cが、


「いつ入れ替わった・・。」


と、さらに質問してきた。


「え~また質問?

 欲しがるね~。

 誘拐犯Aにも言ったんだけどね。

 知らない人についてっちゃダメって教わったって。

 二人とも知らない、人違いだって、親切に教えてあげてるのに・・話聞かないんだもんな。 

 ま・・・・・簡単な手に引っかかったよね。

 ワザと姿を見せて入れ替わり・・本命は何処かへ。

 僕といたのは、替え玉さん。

 いつ入れ替わったか?

 教えられるわけないじゃん。

 そこから、追いかけるでしょ。」


舌打ちをしながら、俺を睨み付ける誘拐犯C。

残念だけど、下手こいてプロ失格なのは君たちだよね。

雇い主さん、ガッカリしてるだろうな。

誘拐犯Cが、だんまり決めこんでいるので・・。


「で、話は戻るけど・・・。

 誰に頼まれて、何のために攫おうとしたの?

 こちらの話にも答えてくれないとフェアじゃないよね。」


誘拐犯Cは、黙ったまま俯いている。

ま、答えないですよね。

残念だな~。

結果は変わんないんだけど・・・。


「あ~あ、だんまりか。

 ま、このスマホから、適当に何かわかるかな。」


そう言って、目の前でスマホを振ってみる。


「あ、ロックならとっくに解除してあるよ。

 駄目だよ~指紋は。

 こんな時、簡単にロック解除されちゃうから。」


ニッコリ笑って背を向けた瞬間、首に激しい圧迫を感じた。

抵抗してみるも、がっちり喰い込んで指も入らない。

これだけ隙を見せてあげれば当然か・・。

絞殺は・・苦し過ぎ・・る・・。

気が付けば首を絞められる自分を見ていることになった。


この身体の首が絞められたわけではないが、首周りをさすり首を鳴らす。

手に持っていたロープを捨てて、椅子に座ると記憶を探る。

しばらく記憶を探った後、元の自分の身体を弄る。

スマホにお金・・と、回収すべきものを回収、スニーカーは・・・もう・・汚いしいらないか・・。

少し悩んだが諦めて、マスターに連絡を入れる。


「雇い主の情報はゲットできたけど、サトリの病気や薬の情報はわからない。

 今の身体の記憶からわかるのは、

 主は、”曉院さおり”、有名な資産家だな。

 サトリの付き人は、今の俺を入れて総勢3人。

 男二人、女一人。

 残りの二人は、路上で俺を襲った二人。

 サトリと暮らしていたのは、この三人と稀に帰宅する曉院さおりのみ。

 今回、サトリを連れ去ろうとした理由は、家に帰らせるため。

 元の身体の持ち主的には、ただ純粋に連れ帰りたかった・・みたいだ。」


「そう・・・。」


沈んだ声のマスターから察するに、薬の方は上手くいってないようだ。


「すまん・・。

 サトリを直接攫いに来る奴が本命だと思ったんだが・・。

 俺の判断ミスだ。

 一番の古株は、もう一人の男だった。」


「いや、それは違う。

 そうそう、こちらの思惑通りにはいかないよ。

 サトリちゃんが、無事なだけ御の字。

 そっちは、そのまま戻らないつもり?」


「ああ、上手くいけば薬が手に入るかもしれないからな。

 そちらも頼む。」


それだけ言って通話を切ると、もう一つのスマホの電源を入れ、別の所へ連絡を入れる。


「迎えに来てくれ。

 詳しいことは、会って話す。」

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