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Memory Cage ~ メモリー ケージ ~  作者: アニマ
繋ぐ者
53/77

依頼快諾

宜しくお願いします。


○登場人物

 ・俺 /俺ちゃん / 古本屋店員

 ・マスター /僕 / 古本屋店主

 ・猫 / 古本屋のペット

 ・サトリ / 謎女

不意に、マスターの膝の上にいた猫が、サトリの膝の上に飛び移り、


「にゃ!!」


と、鳴いた。

サトリは、驚きながらも猫を優しくなでると話を続けた。


「少しの時間だったけど、一緒にお茶をして・・。

 この人ならって思った。

 だから、俺ちゃんから視えたものを追ってここまで来た。

 そしたら、今度は、本当に何も視えない人がいた。

 急に視えたり・・視えなくなったり・・。」


「ごめんね。

 僕、その何かを意図的に消したり出したりできるんだ・・。

 基本、普段は、いつも消してるんだ。

 ただ、あの時は、気になったからサトリちゃんを試したんだ。

 急に視せて、吃驚させたね。」


話についていけてないサトリに向かって、マスターは続けた。


「つまり、僕もサトリちゃんと同じ・・。

 何かが視えるんだよね。

 厳密に、僕の視ているものとサトリちゃんが視ているものが、同じじゃないかもしれないけど。

 あの時、僕が視えていなかったってことは、近いものを視ているのは確かだと思う。

 そっちの彼が、おかしなのは・・体質かな。」


そう言って、マスターは笑った。


「まあ、俺の体質かどうかはともかくさ・・。

 そんな訳だからさ、信用してよ。

 俺、悪いイケメンじゃないよ。!!!」


さっきスルーされたから再チャレンジ・・・が、やっぱりスルー。

つ・・辛い。


「私、殺される・・・。」


で、スルーからの~重い話~。


「・・こりゃ、物騒な話だね。

 ・・・・・・・誰に・・理由は??」


流石のマスターも口調が重くなった。


「家族に・・・理由はわからない・・・。

 ただ、視えた・・私への殺意・・??私の死を望む感情??

 何かわからない・・でも、此処にいちゃいけないと思った。

 だから、外に出た時に逃げた。

 俺ちゃんに会ったのは、一晩ビルの間で過ごした後・・。」


きっと、今回だけじゃなく・・色々なものを視てきたんだろうな・・。

俺には、何が視えているのかは、わからんけど・・普通に生きれない辛さはわかる。

ひょっとして、マスターに殺されたら、視えるようになるのかね??

と、世紀の思い付きをした時、マスターが口を開いた。


「サトリちゃんが、何か視えてること・・家族は知っているの??」


「・・・たぶんだけど・・・知らない・・・と思う。

 勘の良い子だとは思われていると思うけど。

 私から、はっきりと話をしたことはないし。」


返答を聞いて頷いたマスターは、こちらに視線を送ってきた。


「任せるよ。」


そう言って、コーヒーを口に運ぶ。

マスターは、頷くとサトリに向かって、


「僕たちは、こう見えても古本屋なんだ。

 このビルの1階で営業している。

 まあ、開店休業状態だけど・・・。

 で、それとは別に副業をしてるんだ。

 何でも屋なんだけど、依頼料さえ払ってもらえれば、なんでも請け負うよ。

 依頼料は、案件次第。」


そう言って、サトリを見つめる。

長い沈黙の後・・、


「私のこと、守ってくれる??」


サトリの言葉に、マスターは返事をしない。

当然、俺も・・。

またしばらく沈黙があり、


「私のこと守って!!!!

 支払うお金・・持ってないけど・・。

 一生かけて支払うから、お願い・・。」


そう叫ぶように言ったサトリに向かって、


「OK!!」


にっこり笑ったマスターが、あっさりと返事をする。


「じゃあ、いろいろ聞かせてもらおうかな?」


それからしばらく、マスターとサトリの質疑応答が繰り返された。

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