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Memory Cage ~ メモリー ケージ ~  作者: アニマ
繋ぐ者
51/77

理解の確認

宜しくお願いします。


○登場人物

 ・俺 /俺ちゃん / 古本屋店員

 ・マスター /僕 / 古本屋店主

 ・サトリ / 新手のナンパ師 / 謎女

お姫様抱っこで運ぼうか、このまま寝かせようか悩んでいる彼に聞いてみた。


「ん??何かな??

 俺とお似合いってことかな??」


馬鹿じゃなかろうか・・。

前の丁寧で重々しい口調も慣れなかったけど、この軽々しい口調はもっと慣れない。

というか、ふり幅が凄い。

インテリイケメンから チャラ男に変わった同一人物を相手するこっちの身にもなってほしい。


「馬鹿なの?

 そういうのはいいから。

 ・・彼女・・サトリちゃん・・こっち側の人間だよ。」


こっち側の人間・・・

普通・・何を普通と呼ぶのかはわからないが、通常は持っていないであろう特異な力を持っている人間。


彼は、他人を奪い取る。

身体も記憶も知識も・・人生そのものを文字通り全て・・・。

彼を殺すと、彼に身体を奪い取られる。

奪い取られた人が、どうなるのかは知らない。

彼自身にも、わからない。


僕は、人の感情や考えている事がある程度視える。

何が視えるのか、何が視えているのか・・それは、僕自身わからない。

ただ、誰にも言ったことはないが、勝手に”魂 ”・・ではないかと考えている。

その”魂 ”は、その人ことをいろいろ教えてくれる。

喜び、悲しみ、怒り、慈しみ、欺瞞、嘘・・・。

その時の動揺のふり幅や、性格・・様々だ。


そして、彼女・・サトリちゃん・・。

おそらくサトリちゃんは、視えている。

決定的だったのは、さっき自分が外にいるサトリちゃんに声をかけようとした時・・。

彼女は、僕が入り口のドアに向かっただけで、既に誰かが来ることを察して身構えていた。

彼が、サトリちゃんをまこうとしても、結局此処までやって来た。

おそらく彼の、何かを見ていたのだろう・・だから、雑踏に紛れても判別できた。

僕に言わせると彼の”魂”は、通常の人間のそれと同じものであるとはとても思えない。

こちら側の人間が視れば、その異様さ異質さに驚くだろう。


「わかってる。

 でも、本人に言う必要のないことは、言わなくてもいいっしょ。

 きっと、それで辛い思いもしたはずだからさ。」


「やっぱり、優しいね。」


「元ホストだからね。

 女性にはすべからく優しいっすよ。」


そう言うと彼は、サトリちゃんを運ぶのは諦めて、食器を片付け始めた。

そんな彼に続いて、僕も食べ終わった食器をシンクへ運んだ。

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