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Memory Cage ~ メモリー ケージ ~  作者: アニマ
視る者
45/77

締めのシナリオ

宜しくお願いします。


○登場人物

 ・俺 / 古本屋店員

 ・マスター / 古本屋店主

 ・戸々谷茂 / 今回の依頼人

 ・戸々谷佳代子 / 依頼人の姉

 ・渋谷小五郎 / 交渉対象 & ホスト

僕は、いつでも依頼人を視ている。

古本屋に来た時も、依頼を聞く時も・・どんな時も。

そして判断する。

受けるべき依頼か、そうでないかを。

今回、依頼人がこちらに何かを隠している?企んでいる?ことは、直ぐに視えた。

ただ、何か・・はっきりとは、わからない何かも視ていた。

だから、この依頼に拘った。

まさかそれが、彼に纏わりついた負の感情だとまでは考えていなかったけれど・・。


この依頼・・受けて良かったのだと思う。

このまま野放しになっていたら、もっとたくさんの人が死んでいたかもしれない。

まあ・・僕らが介入しなくても、姉の計画通り、弟がすぐに捕まっていた可能性も否定できないけど・・。


「じゃ、とりあえず、依頼人に連絡するよ。

 会うのは、明後日でもいいかな?」


既に、ソファーに横になっている彼がこちらも見ずに


「構わないけど、シナリオどうする。

 こっちというか、後々マスターに迷惑かからないようにしないと・・・。」


と、伺ってくる。

確かにそうだ・・こちらに遺恨は残さず、綺麗に終わってくれないと面倒だ。

ネット上にある情報は、なんとでもなるけど・・依頼人の記憶は消せないからなー。


「そうだね。

 じゃあ、僕からは、

 ”何とか上手く話をした。現持ち主が売ることを前提に

 会いたいといっているから会えないか?”

 と、連絡しておくよ。

 後は、こちらに迷惑がかからないように済ませてよ。」


「了解。

 きっと、暴れてくるんだろうな~。

 スタンガンとかある??」


ニコニコと笑いながら手を出してくる彼は、チャラさも相まってかなり危うく見える。


「さっきも言ったけど・・チャラい・・チャラすぎる。

 そんなチャラい男が、ニコニコ笑いながら手を出して、スタンガンって・・。

 怖い・・怖すぎる。」


「仕方ないじゃん。

 この身体馴染んでないし・・。どこまでできるかわかんないし。

 やっぱ、手っ取り早いのは、スタンガン!!」


やっぱり、身体に引っ張られて、口調も軽くなってる。

前の身体なら、こんな言い方はしなかっただろう。

ま、いつも通り指摘はしないけど・・・。


「わかったよ。

 ちゃんとあるから、準備しておくよ。

 連絡は、明日の朝一にする。

 ま、きっと飛びついてくるよ。

 それまで、身体休めて慣らしておいてよ。」


「へいへい。

 じゃ、おやすみー。」


彼はそのまま、眠りについた。

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