表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Memory Cage ~ メモリー ケージ ~  作者: アニマ
視る者
27/77

今日は終わり

宜しくお願いします。


○登場人物

 ・マスター / 古本屋店主

 ・猫 / 古本屋のペット

 ・面倒なおっさん / 古本屋の客

カオスな店内の方が、古本屋らしいと思ってたけど、やっぱり店内は、綺麗にした方が良いかな・・。

途中で探すのが面倒になってきたので、とりあえず、4冊の本を持ってカウンターに向かう。


「今、当店にあるのは、これだけですね。」


先ほどに続き、また急に声をかけられて驚いたのか、何とも言えない顔で男は、こちらにやって来た。


「そうですか。

 ちょっと状態見させていただいても・・?」


「どうぞ。」


男は、本を手に取り一冊づつ状態を確認していく。

すべての本を確認した後、再び一冊の本に手を伸ばし、


「この本、おいくらですか?」


男が、一冊の本を差し出してきた。

その本選ぶのか・・そうか~。

違う本の方が、いいんじゃないかな~。

そう思いながら、本を受け取る。


「え~・・っと・・。

 これは・・。」


本に目をやり、相手の顔を見て・・しばらく沈黙・・。

思わせ振りにパソコンに目を向けてから、もう一度、相手の顔を見て、


「ん~これは、1万円ですね。」


「な!!」


と、言葉を詰まらせ赤くなったと思ったら紫になり、下を見てしばらく押し黙った後、


「わかりました、これください。

 それと、郵送でお願いします。」


あ~・・・そうなんだ。

買うし、郵送なんだ。

相手の顔を見ながら、紙とペンを出し、


「発送先と電話番号お願いしますね。」


と、無表情で伝える。

男の顔は、引きつったまま、僕を睨んでいるようにも見えた。

その後、終始落ち着かない男から代金を貰い、流れるようにお帰りいただいた。


そうか~依頼か~。

気分が乗らないな~。

おっさんだからかな・・いや、違うな~。

彼がいないからか・・これも違うな~。

メモの字が汚いからかな・・絶対違うな~。

渡された発送先のメモを見ながら、わかりきった答えを自問自答する。


古本屋ではない方への依頼方法には、取り決めがある。

その取り決めを満たしてきた以上、やっぱり依頼・・なんだろうな。

ま、今日は、最初から店閉めてるし、すぐに上に行っても良いんだけど・・。

片付かない店内を少し見渡して、今日やらなくてもあまり変わらないなと、自分に言い聞かる。

そのまま視線を下の方に向け、再びキョロキョロと周囲を見渡して、眠そうな猫を見つける。


「もう、今日は、ここから引き上げよう。」


そう言って、猫を抱き上げると、2階の事務所に向かった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ