サイズ感
宜しくお願いします。
○登場人物
・俺 / 古本屋店員
・マスター / 古本屋店主
・猫 / 古本屋のペット
とりあえず、猫が効いたのか、やる気になったようだ。
いや・・当日になってしまったし、諦めただけか?
とりあえず、やる気を見せていたような気がする。
ま、無理やりにでもやらせないと、ずっとこのままになってしまう。
人としても駄目だしな。
さて、用事があるとは言ったものの、大した用事があるわけでもない。
最悪のケースとして、即ギブアップコールがあるかもしれないことも覚悟している。
今日一日、手伝うつもりはないが、残りの5日間は手伝ってやってもいい。
なんて優しいのだろう。
優しさの天才だ。
とりあえず今回のマストは、服と靴を買うこと。
どうも身体が変わると、身長と体重が似ていてもサイズ感が微妙に合わなくなる。
当たり前か・・別人だからな・・。
当初着ていた高そうなスーツは、古本屋のカウンターでは、どうも着心地が悪いしな。
大体、元の身体の持ち主と服の趣味が合わない。
所持していた服が、どれもタイトだ。
きっちりしたのは、好きじゃない・・締め付けられているようで気に食わない。
いつでも、ダルく、緩く・・これがいい。
あと、パンツや靴下を買わなきゃな・・同じなんだが、同じじゃない・・こう、抵抗感がある。
靴もいるな・・動きやすい、スニーカー。
基本、拘りや好き嫌いはあるが、物欲は強くない。
無いといえば嘘になるから、強くないと言っておく。
おかげで、特にお金の使い道があるわけでもなく、適当にお金は持っている。
今回、必要に駆られてではあるが、久しぶりに食料以外のまとめ買い物だ。
世の中を知ることも踏まえて、色々ぶらついてみよう。
世俗を知ることは、ほとんど毒だが、仕事には役に立つ。
せめて、世間ずれしない程度の見識は踏まえておきたい。
さて、いつもの某有名衣料店。
種類の豊富さで、服についての買い物は、ほぼここで済んでしまう。
最近、安くない・・と、よく言われているが、どうでもいい。
一通り揃えば文句はない。
店員も呼ばなきゃ、寄ってこないしな。




