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ハナ子のはなし  作者: スキ子
いち
7/8

アスファルトの焼けた匂い



夏になりました。

夏の匂いを感じました。

ハナ子は 夏の匂いを感じると つい泣きそうになってしまうのです。



今日も箱の中は 窮屈です。

制服を身にまとって 作り上げた人間になって

上手く 上手く 生きていかなければならないのですから。



あちらのグループではいざこざがあったみたいです。

昨日まで楽しく笑っていた女の子たちは

そのうちのひとりを 省いてしまったようです。

机に突っ伏す彼女を 気にする人は誰もいません。



ああ 悲しいな

悲しいことで 溢れているな と思うのですが、

行動に移さない私は ただの偽善者なのでしょう



知っていましたか。

知っていますか。

誰かを陥れているときの顔は とても醜いものですよ。

悪口を言うたびに 消えていくものは 綺麗な顔つきだとハナ子は 随分むかしに経験しました。

ハナ子は 綺麗な顔つきでいたいものです。

穏やかに 寛大に 世界をみたいものです。


こんなくよくよしたハナ子を ハナ子は

早く捨ててしまいたくて仕方がありません。





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