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この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

大好きなキミへ……

作者: 椿☆

大好きでした。 優しくて、 楽しい キミが 椿の実話です…☆

恋って、本当に気付かないものなんだね。


早く、自分の気持ちに

素直になれば良かった。。。




あたしの名前は

沖野オキノ 亜美アミ


中学3年生


最近、失恋しました。


半年の間、ずっと気になっていた人でした。


でも、“好き”という気持ちに気付かないまま、

彼女が出来てしまいました。


彼女が出来て


初めて気付いた恋でした。。。



“失恋”かぁ…


この痛みって、


本人にしか分からないものだね。




あたしは、


気持ちを伝えることが


出来なかった。


だから、


彼女が出来たとしても


どうしようもない。。。



でもね、


やっぱり悔しいの。


あの子の優しさは、


あたしだけが


知ってると思ったのに。


勘違いだね。



失恋して気付いた恋は、


どうすればいい?


もっと早く


素直になりたかったよ。


そしたら…


もしかしたら…


一緒にいれたかもしれない。



でも、もう遅い。


気付くのが、遅すぎた。




《《好きな人の幸せを、

ずっと願っていたい》》



そんなこと…


今は無理だよ。。。



出来れば、


願っていたいよ。



大好きなキミの


幸せを…。




でも、今のあたしは


出来ない。。。



あたしには、


何が出来るのかな…。


無力だ。



「亜美??大丈夫??」


「…優羽ちゃん…。」



佐伯 優羽[サエキ ユウ]


あたしの気持ちを知る、ただ1人の幼ななじみ。



『香緒里ぃ♪ラブラブだね☆昨日一緒に、帰ったんでしょ?』


『えー!!見てたの??ひどぉい//』


『てかさー!!どこまでいったぁ??』


『ちょっ//やめてよー』



…聞こえる。


彼女の声が。


あたしのすべてを狂わす。

平常心でいろというのは、

今のあたしには


難しいな…。



「…亜美。」


「あはっ。優羽ちゃん…。失恋みたいだぁ…。本当に…。」


「亜美、もう分かったから…」


「彼女出来ちゃったね…!」


「亜美!無理しなくていいよ!」


「無理なんかしてないよ!」


「だって亜美っ!…」


「本当にっ…大丈夫だから!大丈夫と思わせてよ…。無理してるなんて、思ったら…悲しくなるから…。」


「ごめんね、亜美。」


「ううん!

ごめんね、八つ当たり…しちゃって。」



「あ、あたし先生に呼び出されてるんだっ…!ごめんね…!」


「うん、分かった…。

待ってるね☆」

精一杯の笑顔だった。


静かな放課後。


誰もいない教室…。


寂しい…。


あたしは自分の席から立ち上がった。


そして、窓からグランドでも眺めていようと、窓に向かった。




とにかく…


気持ちを落ち着かせたかった。


それだけだった。




グランドには、男子テニス部がいた。


うちの学校のテニス部は厳しくて、


毎日が筋トレのようなものらしい。


今日は、グランドを走っている。


あれ…?制服の人…。


あぁ…そうか。


もうすぐ卒業式だから、

挨拶でもしてるんだ。


よく見ると、

勇くんがいた。


あたしの片思いだった人。

失恋した相手。


そういえば、テニス部だったんだっけ。。。



不真面目なキミが、テニス部かぁ。


最初はびっくりしたよ。


でもね、いつも笑顔でプレーしてる姿を見た時、


すごいかっこよかったんだ。




やっぱり…


あきらめられないんだなぁ。



そう思うと、


涙が出てきた。






大好きだったの。


いつも元気なキミが。


大好きでした。



いろんな思い出が


よみがえってくる。。。



席が近くなったとき、


学校いくのが楽しかった。


授業中静かに出来なくて、


よく先生に怒られてたよね。


何でもないようなことが


とってもとっても


楽しかった…。



1人しかいない


寂しい教室で…。



あたしは


思いっ切り泣いた。



今までの気持ちを


吐き出すように。



好きと言えなかった


後悔の気持ちを


全部消すように…。




彼女が出来て、


初めて気付いた…。


恋でした。




「…み…」


誰かの声…


「…あみ…!」


誰?


「ちょっと!亜美!!」



「…へ?」


「もぅ!待っててくれたと思ったら、寝てるんだもん。」


「え…寝てた?」


「うん。メールしても、返ってこないしさー」


「うそっ!」


時計を見ると、


もう6時になりそうだった。


「亜美、ちょっとは落ち着いた?」


「え…?」


「泣いたんでしょ?」


「!!どうして分かるの?」


「亜美だからね!」


「えー何ぃ!?なんでー??」


「内緒☆」


「優羽ちゃーん!」




優羽ちゃんがいたから、


あたしの心は


すっきりしたのかも。



「優羽ちゃん、ありがと。」



「え?何て言った?」



「内緒ー☆」


「亜美ぃ??言えーっ!」


「キャー!」



「言わないと、またつねるよ!?」



「嫌ぁー!内緒だもん!」


「亜美ー!!」






…キミが最後に


教えてくれたのは、


支えてくれる友達の


存在でした。。。




時は流れて…

卒業式…。


「しろいひかりのなーかにー…」


もう、卒業かぁ。


早かったなぁ。




式も終わり、


教室に戻った。



「卒業しても、忘れないでねっ…!!」


「亜美…。あたしたち、同じ学校じゃん…」


「そうなんだけどー!!」


「ハイハイ☆」


「優羽ちゃん。言っていい?」



「え?」


「ユウ、大好きだよ。」



「亜美。今のどっち?」



「え?何がぁ?」


「だからさー。」




「しーらない♪♪」


「亜美ぃー!!」




とても大好きなキミでした。


でも、とても悲しい恋でした。



「優羽ちゃん。」


「何?」


「次はさぁー。叶う恋がしたいね。」



「そうだね♪」


「高校行ったら、かっこいい人いるかな?」


「さぁ?どうだろね。」


「あ。桜のつぼみ…」


グランドの桜は、


まだ咲いていなかった。




桜が咲く前に、


散ったあたしの恋でした。







大好きなキミへ


キミの笑顔が大好きでした。



キミの笑顔が


あたしのすべてでした。



桜が咲く前に


散ったあたしの恋でした。


いつかまた…


会えるかな…?



最後の教室で、


いつ会えるか分からない、

最後のキミの


後ろ姿に言った。



もちろん…


心の中で。




ばいばい…。


いつも元気で


いて下さい。







あれから3ヵ月が


経とうとしている。



卒業式以来、


あたしは勇くんに


会ってない。



学校の方向が


反対だから、


電車も合わないし。




「もう…会えないかも」



そんなことを


思っていた。




噂で聞いた。


あの2人が


別れたって…。




今さら聞いたって…


どうすればいい?




もう思い出に


なってきてるのに…。


勇と香緒里は、


別れてしまいました。




心の中に、


2人はいる。




大切な思い出を


ありがとう…。




あたしは


忘れないよ。




これからも


ずっとずっとね!!


「亜美ー?次、体育なんだけど!」


「あ、ゴメン!!」



あたしは急いで


友達のところへ戻った。




恋をしていた、勇くん。


大好きな、優羽ちゃん。




2人とも、


別々の学校。




優羽ちゃんは


携帯を止められて


いるまま、




現在に至る。




だから、


音信不通。




でも、


あたしは優羽ちゃんを


忘れない。



優羽ちゃんが


忘れてるとしても、


ずっとずっと


忘れないから…。




次は


叶えてみせるよ…




☆あとがき☆ こんな下手な小説を、 読んで下さって ありがとうございます。 読んで下さった皆様に… 後悔しない恋を。

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