第六話ドラゴンに成った少女後編〜弘二の願い
深刻なツッコミ不足を補えて更に人外娘というドラゴンの女の子ヴイーヴル、元人間の竜ヶ崎 辰美ちゃんが仲間になります、やったね
洞窟内から声が聞こえる
【コージさん? コージさんコージさん?
塩麹師匠?……まさかそんな】
REN「ドッ……ドドド!! ドラドラドラドララララドラァ……」
eye『パーフェグレイトよ。』
弘二「おいやめろ……ってかさっき呼ばれた様な気がする」
REN「ドラゴッ!!
ドラドラドラドラゴ!
ドンドコドコドコ!!
ドラゴンンン!?」
弘二「ああ、あのゲームは、可愛いElfと妖精の生足がめっちゃ!
そそるよな……」
トネリコ「私が行ってみるわ鶴嘴とか無いかしら?」
eye『ばしゃと きれぼし!』 弘二「唐突だなアイアイ脈絡無さすぎるぞ」
REN「ドラ……ドラゴンが……」
トネリコ「無いなら無いで中をちょっと見てくるわ〜すぐ戻るわね」
トネリコは洞窟内に駆けて行った
eye『フラグですね、こんな狂人が居るような所にいられません
私は車庫に戻ります。』
REN「待ってください!!
私は正気です!」
eye『皆そういう事を言うんですよ、自分では正常な判断ができないで
気付かないモノなのです。モルンダー、あなた憑かれてるのよ』
REN「野郎、ぶっ殺してやらぁ!!」
弘二「いや、さすがに狂人扱いは駄目だろう……
実際に中で本当に未来から来たロボットか
野球チームが居たかもしれないだろ?
洞窟内でプレイボールしてたら誰だって驚くぞ」
トネリコ「ニャアアアア!? ラララララミ!
ラミ! ラミ! ラミ!!」
弘二「お?戻って来たぞ」
eye『どうやらドラはドラでも、妹の方だったようですね。』
弘二「ダイナマイッ!!
絵描き歌〜♪」
トネリコ「何だったかしら……もう一度見てくるわ」
eye『その必要はなさそうですよ、来ました。』
弘二「あれ? 女の子じゃね?」
REN「ヴァーーー!!
ドラゴン!!
コージさん!!
コージさん速く!
撃って!」
トネリコ「ミャアアア!?
ラミアー!!」
eye『ヴイーヴルですね、先手必勝です
経験値高そうですよ?
更なるレベルアップが期待できますね。』
弘二「まあ……待てよ、敵意の確認してからだ……」
ドラゴン少女「あの……塩麹師匠ですか?」
弘二「確かに渾名は塩麹って言われてたが……師匠って呼んでたのは……確か……
モンスターペアレントの
いちゃもんおばさんの
娘の……」
ドラゴン少女「そうです! 私です!」
弘二「お前だったか」
eye『人外達の遊び』
弘二「名前は言えるか?」
ドラゴン少女「すいません……名前だけは思い出せないんです……
彼此、数千かそれ以上生きましたが未だに……師匠も何千年間もこの森を彷徨って?」
弘二「今朝来たんだぞ」
ドラゴン少女「今朝?」
弘二「そうだぞ、怪しい取引を目撃して
見るのに熱中する余りに、背後から来る仲間に気付かず
毒薬を飲まされた訳じゃないが、気が付いたら異世界で兵器に成っていたんだ」
ドラゴン少女「師匠!! それ駄目なヤツです! 色んな意味で危ないです!」
弘二「兵器になっても頭脳は同じ!
IQなしの迷タンク!
真実はいまひとつ!!」
ドラゴン少女「その自由な性格は
塩麹師匠に間違いありませんね……」
弘二「Youの本名は竜ヶ崎 辰美ちゃんだミ」
ドラゴン辰美「あっあっあ……それです!!」
弘二「やったじゃん」
ドラゴン辰美「ありがとうございます、私も
誰にも縛られず自由に生きたいってずっと思ってたら、こんな姿に成っていたんです……」
弘二「そうか
楽しいか?」
ドラゴン辰美「寂しいです……
皆怖がって……私、何もしてないのに……
反撃以外はしてない……
です……でも討伐隊も来て……反撃したら私を凶悪な化け物って……
報酬金が……どんどん膨れて……」
弘二「HEY!! You!
懸賞金賭けられとるんかおどれは!?」
ドラゴン辰美「はい……お恥ずかしながら……」
弘二「死にたくなければついて来いって
言って見たかったんだよ!」
ドラゴン辰美「その台詞ってこういう時じゃ無いと言えませんよね……フフッ、嬉しいです師匠」
eye『Come with me if you want to liveって英語で言って欲しがったです。』
弘二「無理して英語使って失敗したヤツがいるらしいぞ?
何でも苦痛の叫びを間違って日本語に直訳すると痛いクリームって」
eye『ワ――ワタワタ――ワ私のログにはナニナニナニ何もナナナ無いですね。』
弘二「本当に感情豊かなAIだなぁアイは……癒されるなぁ〜」
ドラゴン辰美「師匠、私は死に際も自由を願っていたと思うんです……
でも望んでない形で願いが叶えられる、そう思ってました……
でも師匠が同じように生まれ変わってこの世界に居るなら、何を願ったのですか?」
弘二「オラよぐ解んねだ、ゲーム終わってから、喉が渇いたから
お茶飲もうとして、足が痺れてて
眠くってお腹空いたズラ〜
から立ち上がって脚の力がガクッと抜けたまでしか覚えてね……」
ドラゴ辰美「そうですか……私は願ったのは覚えていますが内容までは……
憶測ですがやはり、自由を願っていたと思います……」
弘二「じゃあこれは僕の憶測だけど、辰美ちゃんが名前を忘れてたのは、名前を忘れて捨てる事で
厳し過ぎる娯楽アンチから自己を
自由にしたんじゃない?」
ド辰ラ美「それじゃあ……私に新しい名前を名付けてください師匠」
弘二「いいぞ、じゃあ本来の名前が竜ヶ崎 辰美でドラゴンだから、えっと…………ドラ美」
ドラ美「師匠!? ヤバいですよその名前は!!
なんて名前を付けるんですか!?
名前表記の表示がヤバい事に成っちゃってますよ!?」
eye『あっ――今まで気付いてても、気にしないで
言わない様に徹してきた名前の表示にいとも容易く触れますか貴女は。』
REN「え? 名前の表示って……何ですか?」
トネリコ「普通は見えない物でも視えているのかし……
レン……今気付いたのだけれど貴女の頭上に……3つの文字が浮いて……」
ヘタRENちん「え? 何を言ってるんですか!?
何も有りませよ!? 怖いこと言わないでくださいよ……お姉ちゃんまで……」
トネリコ「七つに増えたわ……」
REN「コージさんっ! コージさん!! コージさんも見えるんですか!?」
弘二「ああ、見えるぞ文字じゃないがな」
REN「コージさんまで……文字じゃ無いなら何を見てるんですか!?」
弘二「レンさんの魅力的な美脚と無駄な脂肪が一切無いお腹とフラットチェストだぞ」
REN「何処視てるんですか!!
それと……フラット?
チェスト? どういう意味ですか?」
eye『起伏の無い胸部です。』
REN「野郎ォ!! ぶっころしゃあああああ!!」
そこへドラ美に向かって矢が飛んでくる
弘二「危険が危ない!! って戦車だから跳べんぞ! ちきしょうめぇ!!」
REN「フンッしゃあああ!! モゲロッ!!」
トネリコ「にゃあ!?」
弓矢はトネリコに弾かれた
[巨大武器スキルレベルが2上がった。]
[力が5上がった。]
[AAのサイズが1上がった気がした。]
[妬みが65上がった。]
トネリコ「レン……私は大剣や大槌じゃ無いのよ?」
REN「ごめんなさい……お姉ちゃん
咄嗟に脚を掴んじゃって武器にして……」
弘二(何かトンデモナイ台詞が聴こえた……)
eye『来ますよ? 戦闘態勢へ。』
竜ヶ崎 辰美 改めドラ美ちゃんです 葉賀根塩やeyeはシリアスアレルギーなのでドラ美ちゃんが割と深刻な理由で転生した転生者でもシリアス路線に行かせずギャグ路線に移行したがるシリアス破壊兵器です