第二十五話 じーくふりーと!
今回フローレンスが、バイオレンスなので御注意ください
弘二に出会い、武器を持つように成ってから
どんどん本性が露に成ってしまっているのです
前回、ネズミ退治をした
葉賀根塩一行は
ネズミ退治には不利な為に
待機していた
ヴァグラスを迎えに行ってから
採掘の依頼により、鉱山の坑内で銀鉱石や鉄鉱石を
堀に行っていたが、犬の妖精コボルトがいて
コバルト鉱石ばかりで
鉄や銀は見当たらなかった
REN「もふもふ!
もふもふさせてください!!」
弘二「レンさん!
コボルトさん困ってるから!
脅えてるから!!」
ドラ美「そうですよ!!
さすがに可哀想ですよ!!」
コボ「ここには鉄も銀も
無いの!!
コバルトしか無いから!
早く、この頭がおかしい
褐色エルフ
連れて帰って!!
コバルトならあげるから!」
弘二「ご迷惑おかけしました……
すいません……
これは、ほんのお詫びなんですが……
サツマイモ出ろ〜」
弘二は薩摩芋を出した
弘二「犬科の動物は
甘いものが好きと相場が決まってるからな
ケルベロスも甘いものが好きって神話であるし
ドラ美、スイートポテトを使った美味しいの
作ってあげて?」
ドラ美「わかりましたよ……
師匠は料理したこと
無いんですか?」
弘二「有るけど、この姿じゃ
無理だから
犬と戦車とフライングパンケーキにしか
変身出来ないから
サツマイモで、何ができる?」
ドラ美「リンゴも有るんでしたら……
そうですね……
サツマイモとリンゴのパイ……なんてどうですか?」
弘二「アイ〜
パイの食材とか
材料とか〜調理器具
一式纏めて出して〜」
eye『パイシートとパイ皿ですか?
一式全部を言うのが面倒なんですね。』
弘二「うん」
eye『其処らにある、岩とかをポイントに
換えてください。』
弘二「ハァイ」
岩をポイントに変換して
アイが、パイを作る一式セットを出した
ドラ美「じゃあ……
早速、取り掛かりますか……」
ヴァグラス「ドラ美は
何故、料理になると
雰囲気が変わるのだろうか」
コボ「なに作ってんの?」
eye『パイです。』
弘二「おい、パイ食わねえか?
子犬達もおいでぇ〜
パイ焼くぞぉ〜
残さず食えよぉう」
ドラ美は、パイ作りに熱中している
弘二「ツッコミが無いと
寂しいな〜」
弘二を無視して、ドラ美はパイを焼いた
ドラ美「後は、冷めるまで風通しの良い所に置いていれば
食べても大丈夫ですよ」
コボ「すぐ冷めたら良いのに……」
弘二「冷める魔法とか
無いの?」
ドラ美「そんな都合の良い魔法有るわけ……」
GRIMOIRE『有るわね。』
eye『ですね。』
弘二「wow! 何でも有りか!」
ドラ美「わかりました!
パンドラですね?」
ドラ美はパンドラの呪文を唱えた
eye『違います。』
弘二「危険だから
唱えないでね?」
ランダム【こ〜〜んなもんまで
もってやがった
今じゃケツをふく紙にもなりゃしねってのによぉ!】発動
現代でも無価値な紙幣が大量に出現
一千万枚のジンバブエ・ドル
弘二「パンドラなんて
言うから!!」
ドラ美「言葉に出しただけで発動するんですか!?
パンドラの発動条件シビア過ぎますよ!!」
ドラ美はパンドラをの呪文を唱えた
ランダム【バグ】発動
豆戦車状態の
葉賀根塩が、半分地面に埋まり
小刻みに振動している
弘二「ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ」
eye『なんだよ
Kojiヴィヴィってんのか。』
REN「コ……コージさん……
私……
胸が……」
トネリコ「にゃあ〜
バランスが
取りにくいわ……」
弘二「グラフィックバグかミ
レンさんが……膨らんで……
トネリコさんが……ぺったん……」
REN「私!
こんなに大きなの要りません!!
動き辛いです!!
程好く手のひらに収まるサイズが良いんです!!」
弘二「わかるわかる
僕もどちらかと言えば
小さめがいいぞ。」
トネリコ「でも、肌の色が色白なら
ママに似てるわよね」
弘二「マジか
アイが言ってたみたいに
胸が父親似か……」
REN「ブッコロ
私……自分の
これ見てると
憎悪で
引き千切りたくなりますね……」
フローレンスが、引き千切ろうとすると
弘二は、慌てた
弘二「レンさん何やってんの!!
トネリコさん!
ドラ美! レンさん止めて!!
レンさん! それ自分の身体だぞ!!
止めれ!!
身体は大事にしなさい!!」
ドラ美「師匠が言うと
説得力有りますよね……
生き物の身体じゃないんですから……」
GRIMOIRE『魔法は
覚えなくて良いんですか?
覚えないならないで
良いんですけどね。』
弘二「あっ
覚える覚える」
GRIMOIRE『まあ
魔力が無いと
覚えられないんですけどね。』
弘二「また、ドラ美覚えてくれよぅ」
ドラ美「はぁい……」
GRIMOIRE『SA・MAIL(冷・メール)
という魔法なんですけどね。』
ドラ美は、魔力を注ぎ
SA・MAILを覚えた
ドラ美「安直な名前ですね……」
GRIMOIRE『こればかりは
どうにもならないんですけどね、個人差で
違う魔法が有るんですからね。』
弘二「マジかよ
僕基準で、変わったのを
出したり、変身したり
出来るのか……」
ドラ美「とりあえず
サ・メール!」
ドラ美はSA・MAILの呪文を唱えた
熱々焼き立てパイが
ちょうど良い温度に冷めた
ドラ美「どんな感じか
味をみてください」
ドラ美は、パイを切り分けた
コボ「えー……
んー……
美味しい! 初めて食べる味!」
▼▼▼
弘二「という訳で
採掘依頼の鉱山は、コバルト鉱石しか無くてですね
鉄も銀も有りませんでした」
受付「そうですか……
銀鉱石や鉄鉱石じゃなかったんですね……
コバルトは、扱いに困る金属ですからね……」
弘二「コバルトって
合金にしたり、爆弾にしたり
出来るってネットで
観た記憶が有るんですがねぇ……
レンさん、次は
代わりに何の依頼受ける?」
REN「オススメは有りますか?」
受付「それなら……
鉱山にコボルトが居るんでしたら
コボルト討伐等はいかがですか?」
REN「えっ……」
弘二「いやぁ……流石に
それはちょっと……
人間の身勝手な都合で
退治されたり、大事なモノを奪われる側の
気持ちを考えてる
僕にしてみたら
かなり、気が進まないと
いいますか……
なんというか……
それに、コボルトさん
ここにいるから」
弘二は、ハッチを開けた
コボ「好い奴の仲間入りして
本当に良かった……
料理も、おやつも
美味しいし……
安全だし……」
eye『saveはしてないので
もしもの時に、貴女は復活出来ませんが。』
受付「コボルト……
連れて来ちゃったんですか……」
弘二「レンさんが
ごねて……
コボルトさんは
安全な食べ物とかが、食べられて
討伐される事がなさそうだから
仲間に成って、レンさんは……まぁ……その……
もふもふなら……
性別とか、関係ない
両性愛者みたいな感じだから……」
コボ「変態が、近くにいる事さえ
目を瞑れば、最高だから」
REN「お腹もふもふ……
ハアハアハアハアハアハアハアハアハア……」
弘二「てな訳でですね
このコボルトさんも、登録したいんですけど……」
受付「わかりました……
お名前は?」
コボ「名前?
無いよ!」
弘二「よっしゃ、僕が名付けてやろう
……スチュアート!」
eye『stuart
アメリカの戦車ですね。』
受付「シュチュワート……
失礼しました
スチュアート様ですね
登録完了しました
…………人間の身勝手な都合で……ですか……
確かに……
討伐系の依頼書では……大抵が……
邪魔になるから排除って内容ですから……ね……
まぁ、私は
下っ端の受付ですから
関係有りませんが」
弘二「僕な、バラエティーに罰ゲームで
出演する様な人にキスする奴は
個人的には好きじゃ無いんだよな
何でか、わかるか?
ドラ美?」
ドラ美「えっ?
どうしてですか?
別に何しようと……」
弘二「衛生上の問題も有るが
内面的な信念と自尊心だ
……いいか?
バラエティーに出て無い
自分が罰ゲームとして扱われるってキスするってね
自分を売る行為だと思うんだよ
他の系統の人にも風評被害が及ぶし
それに、僕は
前に、自分の師匠と呼べる様な人の話をしたよな?
僕が人を煽る様になったのは
その氷河って人のおかげなんだよな
昔、人付き合いで
人にペコペコしてた時
偶然出会ったんだよ
ゲームで憂さ晴らし中に
打ち負かされてな
色々有って、悩みを打ち明けたら
色々教えてもらったんだよ
他人に合わせて自分にストレスをかけるくらいなら
人に嫌われても、嫌いな人を嫌えって事をな、学んだんだよ
自分の信念を曲げてまで
他者に媚びるなと、自分には自分の性格が有るから
合わない奴等に
合わせる必要は無いと
好きなものは好きと
嫌いなものは嫌いと
言えるように成れとな
だからバラエティーに出て無い
心もちゃんと異性に成ろうとしている人は、嫌いじゃない
他者に左右されずやりたい様にやる人は
僕は尊敬する」
ドラ美「えっと……つまり……
自分らしく生きろと?」
弘二「せやで
僕は、討伐依頼で
納得のいかない事は受けない様にしてるからな
コボルト退治とか
コボルトが何したってんだよって思って
受けない様にしたんだよ」
ドラ美「なるほど……」
REN「ならどうして
ネズミ退治は引き受けたんですか?」
ドラ美「ネズミ死すべし」
スチュアート「で?
あの、何すれば良いの?」
弘二「スチュアートを人外小隊の分隊
隊長に任命する」
スチュアート「えっ?」
弘二「つまり、僕達は
本隊
キミは、分隊
OK?」
スチュアート「あの……
ごはんは……」
弘二「ちゃんと支給するから
安心して?
スチュアートは、分隊長として
仲間を集めて
仕事として依頼を受けながら
合間を縫ってレンさんとトネリコさんの
両親探しを手分けして
捜索が目的だからね?」
REN「忘れてなかったんですか!?」
弘二「ハッハッハ♪
ゲーマーの僕は、ミッションが出来たら
メインクエストのクリアをする前に
サブクエストをやりつつ
攻略法を考えたり
運任せでプレイするのが好きなんだよね〜」
ドラ美「これはゲームじゃないんですよ!?」
弘二「あのね?
こんな、現代の法律も通用しない様なね?
盗賊とか、転生した逆恨みする奴とか、悪質ストーカーがいるような
異世界で、まともな常識持ってたら
ドラ美もその内頭が変になるよ?
斧持って、扉壊して、穴開けて
「お客さんだよ〜」って
言いながらソコから顔だすように……」
ドラ美「師匠!?
ホテルじゃないですからここ!!」
スチュアート「話についてけない」
受付「すみませんが
受付前で話し込まないでください」
弘二「すみません
あっ、あの依頼受けます
鉄道の盗賊団
一掃クエストを」
受付「貨物列車ばかりを狙う盗賊団の駆逐ですね
滞っていたので、助かります」
弘二「さて、線路を走るから
ジークフリートとドーラ
どっちの列車砲に成ろうかな〜?」
ドラ美「二式飛行艇」
弘二「二式好きだな
ドラ美は……
海を渡る訳じゃないんだから
二式飛行艇は必要ないでしょ?」
eye『ジークフリートもドーラも
pointの関係上
貰ったコバルトを、全部消費でもしなければ
どちらか片方にしか
成れませんよ。』
弘二「ジークフリートにしようかな
別の大陸に砲撃するわけじゃないから
ドーラ砲は必要ないからな〜
ロマン砲だから
めっちゃ興味はあるけど」
eye『パリ砲。』
ドラ美「普通に空から
爆撃した方が良い気がしますけど……」
弘二「ジークフリートってここで変身出来ないだろうね……」
eye『壊れます。』
REN「あっ!
大きくて重い戦車に成れば良いんですよ!
大きければ強いですよ!!」
弘二「アドルフさんみたいな思考力だなぁ
大きければ良いって事じゃ無いのは
レンさんが一番知ってるだろぉ?」
REN「大き過ぎる膨らみはむしろ要らないので……
せめて少しくらいの
膨らみが残ってくれたら……」
フローレンスは、元の
まな板に戻ってしまっている
弘二「トネリコさんも
戻っちまいやがんの
長身スレンダーは
これはこれで新鮮だったのに、レンさんねぇ今、どんな気持ち?
ねえ、今どんな気持ち?」
REN「もう……パッド
詰めます……」
弘二「自分を偽るんじゃない!
自分らしくいる事が
大事なんだ!」
ドラ美「師匠?
熱く熱弁してますけど
胸の話じゃ、格好良さそうな台詞が
台無しですよ?」
弘二「我が生涯が一遍に台無し!!」
▽▽▽
弘二「それじゃ
先ずは、スチュアートには僕らの戦いを見学か体験してもらうね?」
スチュアート「えっと……
はい?」
eye『返事はYESです。』
弘二「相手が男なら
前と後ろにサーを着けるんだぞ
女ならマアムだからな?
間違えても、女性にsir!
とかは、絶対に言っては駄目だぞ?」
スチュアート「sir! YES,sir! Ma,am!」
弘二「成る程……アイも
纏めて、言ったんだな?
僕には、サーは要らないぞ?
普通に接してくれて良いからな?」
スチュアート「アッハイ」
弘二「いいか?
よく、覚えるんだぞ?
レンさんの、フルネームは
フローレンス、フローレンスさんには女性だから
マアムって着けるんだからな? マダムの事だから
未婚女性の意味だ
トネリコさんにも、マアムと着ける
そして、ドラ美にもマアム
ヴァグラスさんは、絶対にサーと言うなよ?
マアムだからな?
特に、レンさんとヴァグラスは
絶対に間違ったら駄目だぞ?
もふもふだから、レンさんは許容してくれるかもしれないけど
ヴァグラスさんは、凛々しい雰囲気だから
男に間違われるのを気にしてるんだからな?
僕は間違った事が無いから大丈夫だけど
険悪な仲に成りたくなかったらな?」
ヴァグラス「そういえば、お前からは
男扱いされた事が1度も無いな」
スチュアート「女性だったの!?」
ヴァグラス「不敬だぞ貴様」
弘二は、レールの上に乗り高らかに言った
弘二「ジークフリートに成れ!」
弘二の機械仕掛けの身体が膨張し、膨張が止まる頃には列車砲の姿に変わっていた
REN「わぁ……」
トネリコ「にゃ〜大きいわね〜」
ドラ美「これで盗賊団を退治とか
オーバーキルにも程がありますよ!?」
弘二「ええやんか別に
線路は続く〜よ〜」
eye『ど〜こまで〜も♪』
katharos『HEY!』
eye『まもなく〜
1番線に列車砲が参ります、黄色い線の内側より
お下がりください。』
弘二「ピリリリリリ!!
ブシュー」
ドラ美「黄色い線どころか
白線すら有りませんよ!?」
弘二は、発車した
発車から暫くすると
陸上を走る爬虫類に騎乗した、集団がやって来た
弘二「すごい!!
ラプトルみたい!!」
盗賊団長「止まれィ!!
命が惜しくばァ!!」
弘二「はーい
停まりまーす」
eye『まもなく、列車砲が緊急停車します。』
弘二「そして〜
砲撃準備して
ドーン!!」
18.4meterの砲身で口径38?の列車砲から放たれた
馬鹿みたいな破壊力の威嚇射撃は、もはや
威嚇の域を超えていた
着弾点の近くにいた盗賊団員は、あまりの轟音に聴力を失い
それをみた他の
盗賊団員達は、戦意を失った
盗賊団長「な……
こうなったら……
出番だ! やれ!!
ドラゴンホース!!」
辰馬「だから、俺はタツマだ!!
竜ヶ崎 辰馬!!
その呼び方は止めろ!!
……明らかにこの世界の
列車じゃねえな……」
竜ヶ崎 辰馬
と名乗る竜人の男が
現れ、列車砲のジークフリートK
を見て、見抜いた
Kとは弘二のKではない
ドラ美「……ひいお祖父ちゃん?
ひいお祖父ちゃんなんですか!?」
辰馬「んあ?」
ドラ美「私です!
た……っ……
ドラ美です!」
辰馬「いや、誰だよ!?
曾孫娘に似てるが
ドラ美なんざ
知るか!!」
弘二「このドラ美の
本当の名は
辰美ちゃんだミ」
ドラ美「そうですよ」
辰馬「いや、何で
ドラビなんて
なんて名乗ったんだよ!?」
弘二「いやぁ……まぁ
僕がね?
なんだい、辰美というのかい
贅沢な名だねぇ〜
今日からお前の名は
ドラ美だよ!
ってやったからね
こう、文字がフワーッ
って飛んでいって
浮遊感与えちゃったかな?」
eye『だいたい合ってますね。』
ドラ美「あながち間違いとは言えないのが
なんとも……
って、そのネタはダメですよ師匠!!」
弘二「で?
たっちゃん
何で死んじゃったの?」
ドラ美「それ
聞きますか!?
デリカシー無いんですか!?」
辰馬「葉賀根塩 弘二
という奴にちょっと……な
今は、盗賊団に
身を堕としてはいるが
昔は軍人だったんだ」
弘二「チェッ
また僕か、参ったねどうも」
ドラ美「私が、二式飛行艇を知ってるのは
ひいお祖父ちゃんとお祖父ちゃんの影響なんですよ!
二人とも
元海軍や軍人やってたんです!
退役軍人なんですよ!」
弘二「僕が悪いのかなこれ?
大事な家族の仇じゃないの?」
ドラ美「ああ、いえ……
ひい御祖父ちゃんは
騙されて、勘違いから
師匠に喧嘩吹っ掛けて
老体に酷な煽りで
病院に運ばれたという
ただ、運が悪かっただけですから
気に病む必要は有りませんよ?」
弘二「ドラ美が
悲しんでたら、めっちゃ気に病む」
ドラ美「私、ひいお爺ちゃんっ子で
お爺ちゃんっ子ですけど
師匠は恨んでませんよ?
因みに、同じく
煽られたお爺ちゃんは
意識不明で寝たきりに
なるまで、恨み言吐いてましたけど気に病む必要は有りませんよ
大丈夫です」
弘二「重いって!!
僕に何の怨みが有るんだよ!!
一族か!? キミの肉親に
煽ってお見舞いしてやったからかぁ!?」
ドラ美「いえ、一族の事は
師匠は悪く無いんですから、恨んでませんよ
大丈夫ですよ?
強いて言えば
ネーミングセンスですかね!!」
弘二「おーい
ドラ美ちゃーん!?
キミの肉親に
ボクはどんどん
お見舞いしてやるぞぉ〜」
ドラ美「もう、とっくに
お見舞いされまくってますけどね」
辰馬「何が何だかわからんのだが
ちんぷんかんぷんだ」
弘二「うーん……
簡潔に言うとだね〜
僕、弘二!」
ドラ美「師匠!? 簡潔過ぎてもはや自白みたいに!!」
辰馬「何だと!?
おい辰美!! これはど……」
弘二「イッツミー♪
イヤッフウゥゥゥゥ!!
マンマミーア!!
海老食お〜う♪
レッティゴー♪
ワッ!! ヤッ!! フゥゥゥ!!」
ドラ美「ああああ
あのあの……
私から詳しく説明しますから!!
師匠に攻撃しようとしないでください!!」
katharos『OH! YES!!』
eye『ワッフー♪』
▽▽▽
ドラ美「……という……
訳で……
わかりましたか?」
辰馬「成る程、わかった
俺は、騙されて誤解していたんだな……」
ドラ美「はぁ……
やっとわかってくれましたよ師匠……」
弘二「意外と、物分かりが良くないんだね♪
頑固っていうのかな?
すごいね、ドラ美!
よく、説得出来たね♪
えらいぞぉ〜」
ドラ美「もう……気疲れして……」
辰馬「悪人ってのは
あながち間違いでもないのか……」
弘二「僕は、邪悪な
鬼畜漢!
普段は、戦車の弘二さ!」
eye『愉快犯です。』
ドラ美「あっ……
愉快犯ってとても
しっくりする言い回しですね……」
eye『ニャルラトテップ感有りますよね。』
弘二「ニャルラトホテプ?
何でぇ?」
ドラ美「ニャルラトホテプって何ですか?」
弘二「知らんの?
人に、知識とか魔術とか
道具を与えて
過ぎたるは身を滅ぼすという言葉通りの事を誘発して
自滅した奴を見て冷笑する神格だよ
クトゥルフ神話の邪神の」
ドラ美「神話はあまり詳しくは……
師匠は好きな神様って
いるんですか?
水神様とか、倉稲魂神とか……」
REN「あのちょっと……
盗賊が……」
フローレンスは、話してる隙を突き
再び襲い掛かってくる盗賊だけを狙い、脚をBARで撃って
吹き飛ばして、再び
他の盗賊の戦意を削いでいく
弘二「ああ、えっと……
レンさんに任せた
信頼してんぜ?
それで……僕の好きな
神かぁ……
ギリシャ神話の
ゼウスが、結婚式に呼ばなかった
争いの女神で
トロイア戦争勃発させるきっかけになった話」
ドラ美「どうしてですか?
戦争のきっかけって
どうやって?」
弘二「うーん……ざっくり説明すると……
ゼウスが、「アカーン!!
人間のべっぴんさんとの
間に拵えた神の子増えすぎてしもた!!
あかんでぇー!! ホンマにアカンで!
エライコッチャ!!」
って事で、争いで減らそうと企みで
選ばれたのは、エリスでした」
ドラ美「お茶の……CMですか?」
弘二「そして
結婚式ですよ奥さん!!
英雄の人間と女神の、結婚式にあえて
縁起が悪いという理由から
招待されなかった
争いと不和の女神が
黄金の果実を投げ込んだんですわ!!
[もっとも美しい女神へ]
とメッセージとともに投げ入れられた
女神への結婚祝いは、主役の花嫁とは違い
ゼウスの姉にして、嫉妬深い本妻女神ヘラ
ゼウスの割られた頭から、雄叫びを上げて誕生した娘女神アテナ
そして、ミロのビーナスで有名な美の女神アフロディーネ
三人寄れば姦しいどころでは無い
女の戦いが始まった
そして、なんやかんやで
いったい何が、始まるんです?
トロイア戦争だ!!
斯くして、女神エリスにより齎された
争いの種で、ゼウスの思惑通り
間引きがなされた話」
ドラ美「うわぁ……」
弘二「ええやろ?
僕は、昔は今と同じ性格だったんだけどね〜
社会で洗脳されて、自分らしさが
失われつつあったんだけど
人付き合いのストレスを解決してくれたのが
ほら、あの
氷河って人でな?
女神エリスの話をされて
腹癒せに、これくらいやれるように成れと助言を受けて
まあ、それで
養護教諭クビになった」
ドラ美「養護教諭!?
師匠
先生だったんですか!?」
eye『What's Up Doc?』
弘二「教諭で悪い?
父親が、検察官なんだぞ
20代で教諭やって何が悪いってんだよ
クビになったけどスッキリしたね
そんで、ゲーマーよ
テスターやらでバイトしたり
してたね!
ギリシャ神話じゃ、エリス好きだけど、北欧神話じゃ、ロキが好きかな〜」
ドラ美「ロキって……アメリカの映画の?」
弘二「あの緑色のマスク
良いよな〜」
ドラ美「えっ……
そっちの方ですか!?
てっきり私は……」
トネリコ「あの……コージさん?
レンが、張り切ちゃって
タツマさん以外
皆殺しにしちゃったわよ?」
弘二「えっ!?
……うわぁ……
凄いね……
レンさん後で
もふもふして良いよ」
死屍累々な場所に立って、血塗れのエルフ、フローレンスは無邪気に笑っていた
REN「本当ですか!?
やったー!」
eye『ヒッ――
ヤっ――殺ったー!
(こ)わーい。』
弘二「血を洗ってからな!!
血で血を洗うなよ!?」
辰馬「辰美!
俺と来い! こいつらと
いたら、駄目だ!!」
ドラ美「吐きそう……
ま……まあ、その……
私がいないと
歯止めが効かない方々なので……」
スチュアート「惨たらしく……殺せば良いの?」
ドラ美「違います!!
普段はもっと、ほのぼのしてて、平和ですから!!
レンさんが、武器を持たせたら物騒になるだけで……
何時もは、師匠が
被害を最小限に解決してるので……
師匠〜!
なんとかしてくださいよ!
スチュアートさんに説明をしてください〜」
弘二「普段は、採取や
採掘とか
戦闘の仕事してんの
こんな事滅多に無いからね?
レンさんが特殊な性格なだけでさ
まぁ、そこも含めて
信頼出来るんだけどね
許容範囲内に収まってるんだぞ」
ドラ美「師匠の許容範囲
広すぎますよね……」
スチュアート「お腹空いたから
何か食べたい」
ドラ美「よくこの状況で
お腹が空きますね……
食欲無くしますよ……」
弘二「よし、ドラ美!
チーズインハンバーグカレーの
玉葱抜きを作るんだ!」
ドラ美「ハンバーグ!?
この状況でハンバーグ!?
師匠の許容力はどうなってるんですか!?」
eye『Kojiさんの
許容範囲は、タルタロスです。』
辰馬「許容範囲が広い奴が人を煽って自滅させるか!!」
eye『知ってます?
煽りで自滅させた後、嘲笑ってるんですよ――
ニャルラトテップ感有りますよね。』
ドラ美「そうなんですか!?」
弘二「待って!!
アイって、最初会った時
僕の死因しか知らない
口振りだったのに、何でそこまで知ってるの!?」
eye『死因しか知りませんよ、嘲笑ってそうだから鎌を掛けただけです。』
弘二「相思相愛?」
eye『バーカ。』
▼▼▼
盗賊団を一掃した、人外小隊は
新たに、辰馬こと
たっちゃんを連れて
ギルドに戻り
報酬を受け取った
弘二「ちょうど良いや
スチュアートを分隊の隊長にしようと
思ったけど、退役軍人が居るなら話が早いや
たっちゃん、タナビタイコトガアルンダ
報酬額から金額分けるから」
辰馬「なんだ?」
弘二「ざっくり話すと
エルフの姉妹の両親を
捜索する為に
分隊を作り上げ、食料や武器を支給をして
依頼をこなしつつ
手分けして捜索の
情報網を張り巡らせる出始めとして
コボルトのスチュアートの教官に成ってください」
辰馬「ほう……
良いだろう
スチュアート!!
規律は、守ってもらうぞ!!」
スチュアート「Sir, yes, sir!!」
REN「辛くなったら
何時でも帰って来て良いんですよ……
私の愛玩用に……可愛がって
ウヘヘヘ」
トネリコ「レン?
涎が出てるわよ?」
スチュアート「NO! Ma,am!!」
トネリコ「大丈夫よ〜
いざと成ったら
レンから守るわ〜」
弘二「ご飯にする?」
スチュアート「sir! YES,sir!」
eye『Kojiさんは、兵器なので
チクタクマンですね――
ニャルラトテップ感有りますよね。』
弘二「いあいあ!」
フローレンスの母の外見が、肌色と胸以外がフローレンスにそっくりだと判明




