第二十一話 ランドパイレーツ( 笑)
前回までのあらすじ
ゲーム終了! 命も終了!
気が付いたら深い森
姿を確認〜快速戦車!?
重戦車にお試し変身!
初期ボーナスの所持ポイントを全て融かす馬鹿!
チュートリアル兼ナビゲーションらしき声が聞こえて、アイと命名〜エルフの姉妹をゲットして〜
ヴイーヴルも仲間に入れて、ロバを捕まえ、なんやかんやで敵を倒し、機体をクラフトするゲームみたいな機能が増えまして
盗賊捕まえ引き渡し
ギルドに登録〜エルフ姉妹の両親を探すきっかけに成るか?
と、お仕事開始!
初仕事は商人の護衛任務!
陸なのに海賊と遭遇!!
商人の嫁……もとい
馬を焼失して、よく焼けた旨そうな桜肉を製造した、乗組員達の女海賊キャプテンらしき高飛車な美少女は言った
「止まれ!! 我等海賊!
ランドパイレーツだ!!」
eye『ヒィィィィィン(笑) プッ――プププクスクス――ウエヘヘヘへwww』
弘二「よせよ〜
アイアイ〜笑ったら可哀想だろ〜……ブフォ!!
ニョホホホホホ〜ヴェッ……アヒャヒャヒャヒャ〜ヒィィィィィンwww」
陸女海賊「笑うなーっ!! 私だって好きで陸で海賊やってると思うなーー!!」
ドラ美「もう! マリーナさん怒ってるじゃないですか!! 止めてあげてくださいよ師匠!! アイさんもですよ!!」
eye&弘二「『I'm sorry髭sorry』」
ドラ美「わぁ! 仲良し!!」
女海賊マリーナ「何で私の名前を知ってるのよ!!」
ドラ美「まぁ……伊達にLV.9999じゃないですから……」
弘二「ちょっと待って? 今のトンでも発言について詳しく」
女海賊部下S「ウェェ〜キャプテン・メル様〜どうしましょう〜私達とんでもない相手の護衛する荷馬車襲っちゃいました〜えぐっ……えぐっ……」
商人「よくも!! よくも嫁を燃やしたな!!」
海賊のキャプテン、マリーナ・メルは目を丸くしている
メル「ちょっと待ちなさい!! 馬を攻撃しろと言ったのよ!? シェル!!
何でこの人の嫁を燃やしたのよ!?」
シェル「違いますよ〜えぐっ……ちゃんと馬を燃やしましたよ〜!!」
メル「口答えする気!? サメのエサよ!!」
弘二「落ち着け?
陸だ今ここは、鮫は居ないぞ?
そしてこの商人さんの嫁は馬だ」
商人「ああ!! 馬だよ!! だがとても大事な妻だったんだ!!
お前に牝馬のエロさが解るか!?」
弘二「うん、割と解るかな……前に偶然見つけた動画がね……目覚めそうだから観るのを止めた」
ドラ美「師匠!?」
ヴァグラス「お前頭大丈夫か? ま……まさか私の事も!?」
弘二「割と……」
ドラ美「見境無いんですか!?」
弘二「割とって言ってんじゃん!!」
ヤバい程に変態な性癖の葉賀根塩と商人とドン引きする愉快な仲間達と、唖然としている
陸の海賊達というシュールな光景がそこには有った
メル「何なのよ!? この馬鹿達!?」
ヴァグラス「私はロバだ!! 馬でも鹿でも無い!!」
ドラ美「ちょっとややこしいから、ヴァグラスさん
は大人しくしてくださいね?」
REN「いいから撃ちましょうよ、もう」
ドラ美「いやいや!! 何か訳が有って陸で海賊してるんですよ、きっと! 訳を聞きましょう?」
メル「は? 何であんた達に教えなきゃなんないのよ!?」
eye『あ〜!! さてはRENさん、MELLさんがRENさんよりも〜
膨らみかけぇなーのーに〜嫉妬してますね〜? ヒャウ♪』
REN「ぶち壊しますよ?」
弘二「いや、でも良いじゃん?
膨らみかけに相反してセクシーなギリギリ胸元がY字型に開いた海賊服で!
しかもお腹の周辺が
鼠径部の上ギリギリから、鳩尾と脇腹の半分まで布が無くて〜
膨らみかけの所のY字に素肌が見える布が無い部分の下と鳩尾の布が無い部分
が繋がってて!!
風が吹けば前がピラッと成りそうなファッションセンス!!
嫌いじゃないけどね」
ドラ美(うわぁ……出ましたよ師匠の煽り!
セクハラバージョン……これは海賊さんキレますね)
メル「フフン……あなた中々解ってるじゃない!
どう!? シャルロッテ!! 私が正しかったわね!!」
ドラ美「え?」
オウムのシャルロッテ「いやいや!!
普通に考えてね?
痴女だからね? その服は明らかにね? コスプレだから!! 戦車に乗ってる人頭おかしいから! 言ってる事聞いちゃ駄目!」
弘二「HEY!! ロッテちゃん!!
頭がおかしいのは否定しないけど
僕は戦車に乗ってるんじゃなくて兵器に転生したんだぜbaby!」
ドラ美「否定しないんですね……」
シャル「マージで?
アタシと同じじゃん〜?
あちしオウム〜」
eye『森にお帰り。』
シャル「なんでやねん!
落ち葉食えってか!?」
弘二「良かったね、ロッテちゃんは生物でね、僕は戦車だから
紅茶もドクペも飲めないんだなこれが」
シャル「何で戦車に成ったん?」
弘二「じゃあ情報交換で話そうや〜そっちも何か話してよ〜」
シャル「ええで(笑)
なに聞きたいんや? アハハ」
弘二「君の子供時代の最悪の思い出は何だ?」
シャル「アホかアンタ! アハハハハハハ〜久々に大笑いしたわ〜
気分ええから
陸で海賊してる理由話したりや〜」
メル「何でよ!? ……まあ良いわ……」
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽
〜海賊の回想〜
陸で海賊をやる前、私は海賊船で何でも願いが3つ叶うという、伝説のお宝
【モンキーハンド】を探して世界中の海を巡る旅に仲間達と出たわ
でも、食料の買い出しと休息がてら上陸したの、そこまでは良かったのよ!?
でも……私達が海賊船の所に戻ると、海賊船は勝手に解体されて売却されていたのよ!!
出航するという
唯この為だけに苦労して稼いだ資金も奪われたのよ!!
それ以来、私達は陸で海賊をして、オーシャン・パイレーツ改めランド・パイレーツと名乗り
海賊船を解体した連中が売り払った資材や物品や資金を探して奪回しているのよ!!
▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼〜回想終了〜
メル「という訳よ!!
この商人が運んでるのは
私達から奪われた物よ!! 解体した連中が商人達に売り捌いたの!! という訳で返して貰うわよ!!」
商人「冗談じゃない! こちとら金払って仕入れたんだ!! 誰が渡すかこの貧乳女め!!」
メル&REN「「あ!?」」
REN「この人が貧乳なら私はどうなるんですかー!? ああん!?」
シャル「無乳とちゃうんか?」
REN「間にネギ挟んで塩味の焼き鳥にしますよ?」
メル「今のは聞き捨てならないわね〜!?
膨らみかけならまだ聞こえは良いし、苛立ちは無いけどね!!」
弘二「ちょっと待ってね? ここは穏便に済まそう?
後で個人的に、腹を割って話そう?」
シャル「ちょっ! 腹を割って話そうってアレ……アハハハハハハ」
ドラ美「ああもう! ツッコミが追い付きませんよ!!」
弘二「僕達は護衛任務の仕事をしてるんだよ……
とりあえず仕事を完遂させてから、話したいから、停戦の申し出を受けて貰えないかな?」
メル「私達にメリットは?」
弘二「なるべく商人さんに聞かれたくない話なんだけど」
商人「儲け口か?」
弘二「交渉中に入らないで?」
商人「えー……こちとら馬を燃やされたってのに……」
eye『このチョロ駄馬が引きますよ。』
ヴァグラス「後で覚えてろよ貴様……」
商人「ヘイヘイ……はぁ……」
ヴァグラス「ほら……行くぞ……」
メル「待ちなさいよ!!
大した話じゃ無かったら承知しないわよ!?」
弘二「それじゃ……えっと信用取引の為に……緋緋色金あげる」
メル「はあああああ!?」
シャル「気前が良いってレベルやないで……ホンマにええんか?」
弘二「ね? 後で話そう?」
メル「わかったわよ……まったく……」
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仕事が終わり約束通り海賊達と合流した
葉賀根塩一行は商人も盗賊も居なさそうな場所で交渉中です
メル「で? 話って何よ?」
弘二「そうだね〜(喋りながら考えるか〜)
商人さんが居ると馬の事を言われるから、この場を選んだけどね?
僕は今戦車だけど、兵器なら
陸や海や水中や空にも行ける姿に変身が可能なんだよ、つまり同盟を結ばない?」
メル「仲間に成れと!? ……逆にあなた達が私達の仲間になるなら考えてあげるわ!」
弘二「所持してる緋緋色金、全部あげようか?」
メル「え!?」
REN「コージさん!! 馬鹿なんですか!?」
弘二「いや……僕は困ってる女の子は敵じゃなければね? 喜ばせたくなる性分なんよ」
eye『良いですね〜Kojiさんの、希少鉱石を全部渡すそのcrazyな発想、嫌いじゃないです。』
弘二「僕達と一緒に旅しない? 僕は船にも変身できるけど、一応この二人の両親探しの名目で旅する予定なんだけどね?
緋緋色金は海賊船の復興の足にして、僕達と同盟を組んでもらえないかな?」
メル「私達はそもそもモンキーハンドを手にいれる為に
航海に出たのよ!? その為に資金集めが必要なのに海賊船を造る、お金が手に入るの?」
シャル「航海に出たのを後悔ってか?」
eye(SE:チャンチャンッ♪)
弘二「そもそも……モンキーハンドって……猿の手じゃないの?」
メル「知ってるの!? 知ってるなら言いなさい!!」
キャプテン・マリーナ・メルが必死に成って聞き出そうと
葉賀根塩に近付いた
弘二「まあまあ〜落ち着いてよ〜……猿の手だけどね? 確かに3つの願いを叶えると言われてるけどね……マリーナさんが知ってるのはここまでかな?」
メル「そうよ!! まだ何かモンキーハンドに私の知らない話が有るの!?」
弘二「うん、有るよ?
猿の手がね?
3つの願いを叶えるのは、望まない形で叶えるって話で……例えば……誰かを蘇らせたいなんて
願えば、誰かが代わりに死ぬか、蘇っても〜……ゾンビとかね?」
メル「そんな……それじゃあ私達は何の為に……
何の為に海賊船を造って航海に出たってのよ!?」
弘二「叶えたい願いが有ったから?」
メル「その望みが絶たれたのよ!!」
弘二「うーん……願いは何だい?
僕に出来る限りの事なら叶えてみたいんだけどね」
メル「っ……!! 独裁者に拐われ奴隷にされた家族を……シャーロットを救う為よ!!
常識はずれの武器と防具を手に入れる為にね!!」
弘二「あの〜マリーナさん?」
メル「何よ!?」
弘二「あのね、僕はね? 近代兵器だよ〜?」
eye『しかもゲームみたいに未来的な機体にも成れます。』
シャル「多脚機体とか巨大ロボットとかにも成れるんか?」
eye『可能ですが、巨大ロボットは資材が足りませんよ?』
シャル「逆関節は?」
eye『むしろ、逆関節の機体に成って逆恨みで
襲ってきた敵を、倒して
メカニカルマシンという、マシンパーツで設計して好きな機体に成れる
機能が追加されたのですが。』
シャル「ええやんかそれ」
弘二「趣味が合うね〜僕は他に単眼も複眼も好きだけど多脚も好きだぞ?」
シャル「ええな〜それ」
メル「わかったわよ……同盟でも仲間でも受け入れるわよ!!」
弘二「そうこなくっちゃ!! イエイ!! フゥー♪ アレかい? 海賊船また造ったら下に車輪着けて陸を走れる様にするの?」
メル「するわけ無いでしょ!!
何で海賊船に車輪着けるのよ!?」
弘二「えっ……陸の海賊……ランド・パイレーツだから……てっきり……」
メル「はあああああ!?
馬鹿じゃないの!?
好きで陸に居るんじゃ無いのよ!?」
弘二「はいこれ約束のブツ」
葉賀根塩は緋緋色金を全て差し出した
メル「本気なの!?」
弘二「せやで? あげるって言ったでしょ? なんなら剣に作り替えようか?
シミターとか」
メル「今のところ
作り替えなくても
別にいいわ……はぁ……本当……頭のおかしい奴らね……」
弘二「いやあ〜照れるなぁ〜照れ隠しに大西洋の壁壊したくなるな〜」
eye『うーん、パンジャンは いいぞ。』
ドラ美「いや……師匠、絶対褒めてないですよ?」
シェル「キャプテン・メル様〜この人達信用して良いんですか?」
メル「まあ……頭はおかしいけど
悪い奴らじゃなさそうね」
シャル「ええんとちゃう?
ウチと同郷のが居るし」
メル「というか
シャルロッテは何時までその喋り方なのよ!?」
シャル「嫌なら戻すけど〜? ところでコウジだっけ?
名前?」
弘二「そうだよ〜? 葉賀根塩 弘二だよ〜?
」
シャル「生き物には変身出来ないの?
生物兵器みたいな感じで、生物兵器も兵器じゃないの?」
eye『Kojiさんは、対戦車犬になら変身できますよ。』
弘二「初耳!!」
eye『世界を搭載した恭三の様な感じの相手を、仲間にするか、倒すかすれば
自ずと変身できますよ?
ちなみに対戦車犬なら力をモチーフにした相手です。』
弘二「へ〜……つまり魔術師なら魔法や魔術が更に解放で、力は動物関連、世界が機体作成で
星は?」
eye『ある程度の望みを叶えて
他者の願うものをも出せますね、今まで以上に。』
弘二「マジで?
願いの星? じゃあ恋人のアイアイは何?」
eye『えっ――?
すみません、よくわかりません、唐突に口説かないでください。』
ドラ美「アイさんは端末機の機能か何かですか!?」
弘二「え? いや……アイは、タロットの恋人の人格の移植だろ?」
eye『ちょっと意味がわかりません、以前21の人格データベースに存在しないと言われたはずですよ。』
弘二「言ってたね〜じゃあアイアイって……バグ?」
eye『どうしてそうなるんですか。』
ドラ美「師匠……多分アイさんは……トランプのジョーカー的な……」
弘二「ジョーカー的な?
……サイクロ……いや……はっ!! ヴィラン!!」
eye『誰がピエロですか。』
シャル「タロットは22じゃないの?
0番入れたら」
弘二「えー? でも0番は愚者だよ〜?」
eye『exactly! 正解です、初っぱなから持ってるポイントを涸渇させるという愚行をした、foolなKojiさんに隠し要素です。』
弘二「やったあ!! シークレットボーナスがアイとかご褒美!!」
シャル「ホンマにアホやな〜ゲームで言ったら王様に時給されたお金を
防具か武器で悩んだ挙げ句に
武器屋に注ぎ込んで、ダンジョンのすぐ近くの宝箱から、同じ武器が出てきて……あー!! 防具と薬草にすれば良かった!! ってなる人見てるみたいやな〜」
ドラ美「喩えが的確!!」
弘二「ハハハ〜残念でした
僕は初っぱな状態異常回復薬や体力回復薬に注ぎ込んで、宝箱やドロップアイテムで遣り繰りするタイプだ!!」
シャル「運任せかいな!?」
eyeは愚者の人格です、正しくは、愚者を煽る為の人格です
その為に葉賀根塩 弘二
以外には不評なAIです




