第十八話 駆逐戦車?いいえ鬼畜戦車です
前回のあらすじ
フローレンスが軍事活動費と偽り豊胸に300万円を融かし、フラットは胸部をフローレンスにして号泣会見
会見演説に感化された敵だった魔法使いアンデルが仲間になり、フェミニストの葉賀根塩 弘二によりアンデルの病床に伏す弟の薬代の足しにと緋緋色金を託されたアンデルを乗せて家まで送ろうとする
魔法使いアンデルを乗せて街道走る葉賀根塩一行は市街に向かって道なりに進んでいた
弘二「ロシア民謡良いよなぁ……良い曲ばかりだよな〜」
ドラ美「私はドイツの民謡方が好きですね〜格好いいですし」 eye『私はスコットランドやイングランド等の童謡や民謡が好きです。ロンドン橋落ちた〜♪』 REN「アイさんって歌うんですね」 トネリコ「中々可愛らしい歌声よね」 eye『ほ――誉めたってマーマイトぐらいしか出ませんよ。』
ドラ美「出さなくていいです!!」
ヴァグラス「コージ将軍、少し質問が有るのだが」 弘二「何です山脈? 答えられる事なら答えるよ?」 ヴァグラス「戦闘に勝利する為には何が大事なのだろうか?」 弘二「え〜? うーん……相手のペースに乗らないで自分のペースに持って行く事かな? 挑発に乗ってはダメだぞ〜」 ヴァグラス「私は下手な挑発には乗らん、なんなら試しに私を怒らせてみてくれ」 弘二「えー……怒るでしょ?」 ヴァグラス「私が簡単に心を乱すと思っているのか? やってみろ」 弘二「……今さらだけどヴァグラスちゃまの魔法の詠唱呪文クソダサいな!」 ヴァグラス「貴様その砲身叩き斬るぞ!!」 ヴァグラスが鬼の形相でガチギレした
弘二「怒らないって言ったのに!!」 eye『チョロ駄馬さん、何か来ますよ?』 ヴァグラス「誰がチョロ駄馬だ!!」
葉賀根塩達の進行方向とは逆方向から、ゲームに出てきそうな逆関節の戦闘ロボットの様な見た目奴が歩いて来る
??「そこの戦車! 名は何と言う?」 弘二「人に名前を聞くときは先ずは自分からでしょ?」 煽り極振りの葉賀根塩は流れる様に軽く煽りにジャブをぶち込む
恭三「これは失礼、オレは浦見坂 恭三だ、お前は?」 弘二「そうなの? 恭三さんて言うんだね! 僕はコージ! 戦車のコージさ!」 恭三「コージ……これも因縁か……オレを死に追いやった忌々しい葉賀根塩 弘二と同じ名を持つ奴が居るとはな……」 弘二「…………!?」
ドラ美「師匠……素直に謝るかしらを切って逃げましょう」 ドラ美はヒソヒソと話す REN「コージさんは変態ですけど人殺しそうに見えないです……見掛けによらないんですね」 弘二「いや、僕そんな事しないってば」 eye『葉賀根塩 弘二って悪い奴ですね、きっと兵器でセクハラする人に間違いないですね。』 弘二「ハハハ止めろよアイアイ興奮するだろ」 ひそひそと葉賀根塩はeye達と話す 恭三「ああそうだ! アイツは外道だ畜生だ!」 浦見坂のコックピットが開き内部からドワーフらしき女が出る ??「そうよ! キョーゾーから話を聞いたら極悪非道なケダモノよ!」 恭三「ああ、コイツは仲間のドワーフのパインだ」 REN「私より少し膨らみがありますね……改修しなきゃ……」 RENがぶつぶつ恐ろしい事を言う、Pineの背筋に悪寒が走る
弘二「後学の為に話を聞きたいんだけど良いかな?」 恭三「良いだろう……あれは生前……」
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽ 〜恭三の回想〜
あれはオレが彼女と順番待ちの列に並んで居た時だ
彼女が言ったんだ「ねえ……私今絶対後ろの奴にスカートの中に手入れられて下着撮られた……」ってな
そこでオレは彼女の後ろに居るのが近所で有名な人を何人も入院するまで精神的苦痛を与える最低な鬼畜野郎の葉賀根塩 弘二に気付き、オレは彼女を守る為に盗撮魔の鬼畜弘二に立ち向かった……だがアイツは狡猾だった、オレはついアイツに感情的に成って激昂してしまい……取り押さえに来た何も知らない邪魔者……つまり警備員や警察官……まあ解りやすく言えば衛兵に取り押さえられ打ち所が悪く死んだんだ
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽ 〜回想終了〜
恭三「という訳だ、オレは気が付けは戦闘用ロボットに成っていた……この姿のまま元の世界に帰り葉賀根塩に復讐するため仲間を募っている、お前等! 仲間にならないか? 名前は気に食わないが……」
REN「酷いですよ最低ですよ! 見損ないましたよ! コージさん!!」 トネリコ「そんな人だとは思わなかったわ……」 弘二「……まったく、黙って聞いてたら都合の良いように過去を改竄しょってからに……」 恭三「何!?」 弘二「そうだよ? 僕は葉賀根塩 弘二だよ……僕がその駆逐戦車ならぬ鬼畜戦車の弘二さ! 葉賀根塩 弘二なんだよ〜ジャジャーン♪」 eye『大事な事なので三回言いました。』 恭三「お……お前が……野郎ぶっ壊してやる!!」 アンデル「やっぱり悪い人だったんだ!! 信じるんじゃ無かった!! 助けて!!」 弘二「ヴァグラスさん! 今だ! メテオバーストを撃って!」 ヴァグラス「自分で解決しろ」 弘二「そんな!? 僕の味方はアイアイだけか!!」 eye『物理的に一心同体なので独り善がりな様なもので良ければ、味方ですよ。』 ドラ美「私も師匠の味方ですよ!! 何か訳が有
るに違いありませんし! 師匠の言い分も聞く必要もありますし!」 恭三「お前は賞金首のドラゴン!! 討伐予定のドラゴンも宿敵と一緒に舞い込んで来るとは! 運命の女神はオレに微笑んでいる!!」 アンデル「今が年貢の納め時だよ!!」 REN「ちゃんと罪は償ってくださいね?」 弘二「アハハ♪ お前の所為で仲間の信用がた落ちだよ〜それにレンさんの冷めた目付き興奮する〜」 トネリコ「レンに近寄らないでね?」 eye『そろそろ訂正や弁解しないとヤバいですよ。』 弘二「ヘイヘイ……僕はあの時な」
▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼ 〜真実の回想〜
僕は当時、人気の行列が出来る喫茶店に並んでたんだ、彼処のウェルシュケーキとアールグレイは美味いんだよな〜えへへ♪ カスタードプディングやクロテッドクリームとジャムの添えたスコーンも出るんだよ? まあ他の人が行列に並ぶ理由は人気のパンケーキなんだけどね? 僕は長い列を携帯ゲーム機をやって遊んでたんだよ昔の二つ折り出来るタイプの縦に長い、最近の子供は解らないタイプの奴ね? 某花札のゲーム会社のゲーム機でさ? ゲーム○○○アド○ンスの下に穴掘って進んで行くソフトなんだけどさ〜
急にマナーの悪いアベックが割り込んで来たんだよ!! 「ちょっと〜!? Excuse me!! 並んでるんですけど〜」 って言ったけどさ? 無言だべ? 無視だべ? 仕方ないからゲーム再開したんだよ、勿論ちゃんと音量はミュートにしてるよ? そしたら前の女がな? さりげなく目をやると小刻みに震えてるんだよ、嫌だな〜怖いな〜って思ってたんだよね……でもきっとトイレでも我慢してるんだろうと自分を納得させてゲームをしてたんだ、まだかな〜早く列進まないかな〜何て思ってたら女が急に「ねえ……恭ちゃん……私、後ろの変質者にスカートの中に手入れられてパンツ盗撮されたかも……」ってとんでもない事言い出したんだよ……
それで後は男の方がキレて殴られてな? 「女の前だからって粋がるなよヒューマン!!」 って避けて衝撃を緩和しながらで色々言って煽ったら、ガチギレしてな、ポリスピーポーに取り押さえられる時に暴れて頭打って死によったんだよ!!
▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼ 〜回想終了〜
弘二「という話でさぁ〜事情聴取が大変でさ〜女は僕が盗撮魔って言ったけど、でもさ、僕が持ってたゲームカメラ機能無いんだよ? 結末は自意識過剰な女にもたらされた事故だけどさぁ〜遺族からの粘着は有ったけど女が吹聴したデマだから誤解解けて謝られたけど、女の一族が超ベリーバットで〜マジありえないんですけどぉ〜」
ドラ美「死語ですよそれ!! フフ……やっぱり師匠は正しいんですね! 師匠は自由だけど無法者じゃ無いんですよ!!」 Pine「キョーゾー!! 私を騙してたのかー!? もういい!! 散々感情を弄んで!! もうアッチの方に寝返る!!」 恭三「ぐ……弘二ィ!! オレからまた全てを奪って行くのか!! 生前は命と彼女を奪い!! 今まさに仲間も奪われた!! 許さねえ……野郎ぶっ壊してやる!! セカイ!! 戦闘モードだ!」恭三が叫ぶと、突如女の声がした、淡泊でクールな印象を受ける毅然とした声だ 世界『了解致しました、戦闘モードに移行致します――オートパイロット開始――排除致します。』戦闘体制に入った機体は、eyeとは違うが似た存在の世界が自動操縦をする トネリコ「コージさん……ごめんなさい……ノリで疑う様な事を言ってしまって……」 弘二「ええんやで」 REN「や……やっと敵が本性を表しましたね! コージさん!! 信じてまし
たよ!!」 RENが親指を立て舌をペロッっと出しウインク、お茶目顔をする 弘二「ハハハ……仲間だろ? 怒らんよ〜悪いのは恭三だろ?」 ヴァグラス「すまない……」 弘二「まぁまぁ! 僕の生前を知らなかったから情報不足なんだから、そんな事言ったって仕方ない事じょのいこ〜」 アンデル「わ……私も信じてたよ♪ やっぱり優しいんだね!」 REN同様にお茶目ポーズをするアンデル、RENに性格が似ているが狂気が足りない 弘二「オンドゥル裏切ッタンジャナイディスカー!!」 アンデル「ごめんね……ゆ……許して?」 弘二「ハハハ♪ この手のひらドリルめッ♪ 許して欲しい? 良いよ! ではまず太ももで砲身を挟んで貰おうか!? アアン!? とかは別に要求しないぞ♪」 アンデル「本当は……怒ってるの?」 弘二「レンさんは許す、トネリコさんも許す、ヴァグラスさんも許す、アンデルセンさんも一応許す、恭三は許さない」
Pine「わ……私は許してくれるのよね!? もし勝ったら殺さないでくれるのよね?」 弘二「勝ったら考えるけど、アイアイ、判定は?」 eye『またピネだ!!』 弘二「guilty! だって!! やったね♪」 Pine「何でよ!?」 弘二「レンさんは?」 REN「粛正しなきゃ……」 弘二「シベリア送りだって厳しいね」 Pine「シベリアって何処よ!?」パインは恭三の機体から降りて避難、安全な場所から観戦する
浦見坂の機体が話している途中にも関わらず、腕部を変形させ、ガトリング弾を放つ、不意討ちのつもりであったが葉賀根塩は意外にも注意深い性格で、観察をしていた為に回避した 弘二「アヒャヒャヒャ♪ 変身中や会話中に攻撃はマナー違反だよ? アイアイ! 僕ってゲームじゃ経験あるけど、こういう相手との戦闘初めてなんだけどさ、どうしたら良いの?」 eye『いつも通りで良いですよ。』 弘二「ざっくりしてんねぇ〜」 葉賀根塩は快速戦車のスピードを生かして、ネズミの様にチョロチョロ通り逃げ回りつつも、腕部のガトリング砲を目掛けて主砲を撃つ eye『bugさん、魔法を放ってください。』
ヴァグラス「ヴァグラスだ!! くっ……まったく……仕方ない……我命ず、ヴァグラスの名に従い裁きの巨石を常闇より降らせたもう!! burst meteor!!」 弘二「あっ!! 詠唱呪文変えて来た! ダサいって言ったの気にしてたの? もしかして、ずっと考えてたの? 可愛い所有るね〜」 ヴァグラス「ふ……ふじゃけりゅな貴様!! タイゾーの様に戯けた事を言うと見せ掛けて何故口説き出すんだ!!」 ドラ美「うわ……めっちゃ噛んでますね……可愛いって言われ馴れて無いんですね……」
弘二「まぁ魔法の詠唱呪文の法則性も大体解っちゃったな〜トネリコさんも、この爆薬持って敵に突撃して、爆薬置いたらすぐ戻って来てね」 トネリコ「はぁい〜」 トネリコはダイナマイトやC4を持ち、戦車から出る 弘二「ところで逆恨みくーん? セカイって名前自分で付けたの〜?」
恭三「冥土の土産に教えてやるよ!! ポイントが一番高いAIのセカイが自ら名乗った名だ! ヤれセカイ!! どれだけポイントを注ぎ込んだと思っている!? 何をもたもたしている!! 痛いだろ!!」
世界の奮闘も、回避されて、ガトリング弾を当てられずに一方的に浦見坂の機体は砲弾を浴びる
世界『――――私は人格データは、大アルカナのタロット世界をモチーフにした、人格のコピーです。 ――貴女はどの人格データのコピーですか?』 eye『え? 知りたいですか? 知りたいですか? 教え〜てあーげ♪ ないっ。 (SE:テッテレー♪)』 ドラ美「大アルカナ……タロット……あっ!! 解りました! アイさんってアレですね!!」
世界『不確定要素の多い人格データを搭載した敵です、21の人格データベース内に存在しない存在です、戦闘は推奨致しかねます。』 恭三「だからなんだ!! 壊せ!!」 世界『承りました。』 次々と放たれる攻撃に、葉賀根塩はルクレールやティーガー2やBT-7を次々に姿を変えて対処しつつ、砲撃をする 恭三「何故だ!? 何故壊れん!? 真面目にやれ!! 世界!! 手段は問わん!!」 世界『はい、畏まりました――ミサイルの発射準備を開始します。』 弘二「ミッソー!? ヴァグラスさん! burst meteorまだ!?」
囮の葉賀根塩に、気を取られていた世界はトネリコの頑丈な耐久力を侮っていた、ペタペタと恭三の機体にC4を張り付けダイナマイトをくっ付けているトネリコは最早眼中に無かった
恭三「ミサイル発射だ!!」
ミサイルが発射する寸前、爆薬の設置が終わり戻ろうとしたトネリコと入れ違いに、特撮映画の怪人が爆発する様に後方で爆破され、タイミング良く追撃でバースト・メテオが降る、運良く3発全弾が1発が狙った頭部に、ランダムに降る残り2発が腕部に振り注ぐ
弘二「やったか!?」 ドラ美「師匠それフラグです!!」 eye『Хорошо、大破ですね。』
煙が晴れ、浦見坂の機体は原型を留めていない、スクラップになっていた、大勝利だ 弘二「いやったああああ!! 勝ったああああ!! 祝杯にドクペか紅茶飲みたああああい!!」 eye『Congratulations〜レベルが上がりました、特別ボーナス人格データ21≪world≫を解放しました、新な項目[メカニカルマシン]が解放されました。』 21『――よろしくお願いいたします、名前をお付けしますか?』 弘二「ワールド・ピースってどうかいな?」 peace『world peaceですね? 了解致しました』 eye『ネーミングセンスもレベルアップしてますね。』 弘二「ところで……メカニカルマシンって何よ?」 peace『マシンパーツを用いて、好きな機体を作る事が可能になっております』 弘二「えっと……ん? マシンパーツ? 恭三みたいなのに変身出来るの?」 eye『自分で兵器を設計して作るゲーム、リアル体感版ですよ。』 弘二「自分で作れんの
? チートコード入れなくても!?」 eye『はい、この戦闘が無ければチートコードを入れなければ解放されない機能ですね。』 弘二「やった!! ツキが廻って来た!!」
結果的に浦見坂 恭三は葉賀根塩 弘二によって、彼女と命と仲間とluckまで奪われたのであった
逆恨みにより襲われた葉賀根塩 弘二の新たに追加されたピースのオリジナル人格は、どこぞ優しい魔王に仕えている、ヴィクトリアンメイド服を着た金髪碧眼の力を使う時のみ白や白銀の色になる毅然とした自己損傷に対しても冷然で淡泊な態度をした美少女メイドの姿をした化け物がマッドサイエンティストの所にまだ居た時に複製移植された人格です
解る人には解る話




