第十六話 性格の把握は実際大事
前にドクペが製造中止と妹に言われたのですが、もしもう飲めないなら悲しいです
村を立ち去りとりあえず森から出ようと進行する葉賀根塩一行、だが葉賀根塩は思うところがあった
弘二「コミュニケーションしようぜ!!」 REN「いきなり何を言ってるんですか?」 ドラ美「いや……師匠、さすがに唐突過ぎますよ……」 弘二「なんでや! コミュニケーションめっちゃ大事やろ!? ヴァグラスさんもそう思うでしょ?」 ヴァグラス「何故だ?」 弘二「え……いやほら性格の把握て大事でしょ? 例えば……筋肉もりもりマッチョマンの男性を仲間にしたとするぞ?」 ヴァグラス「ふむ……」 弘二「見るからに近接戦闘向けな戦士っぽいけど、戦闘時に魔法使いの後衛だと判明したら、戦術を組み直す余裕も無いと思うんだよね〜私っ前衛なんて無理よ! とか言うオネエ系マッチョとか扱いに困るでしょ?」 ヴァグラス「た……確かに……てっきり頭のキレる奴と思わせておいて、実は何も考えず悪ふざけが過ぎる酔狂なスケコマシなんじゃないかと思っていたのだが……御見逸れした! やはり是非とも知将と呼ばせて欲しい」 弘二「買い被り過ぎるよ〜というか前半につ
いて詳しく」
eye『Kojiさんは戯ける事で相手の調子を乱す、愚者にして時に賢人ですので――敵としてまともに相手をすると怒りで自分を見失いますよ。』 葉賀根塩は誰かを怒らせるのが上手い為、今までに何人もの人を高血圧にして病院に送っている REN「コージさんの性格が一番解らないです」 トネリコ「言えてるわね」
ドラ美「とりあえず師匠の言う通りに自己紹介でもします? 今さらですけど」 REN「わ……私今さら改まって自己紹介なんて無理ですよ! なに話せば良いんですか!?」 eye『Just Do It!! Just Do It!!』 ヴァグラス「私とて己を語るのは苦手だ」 弘二「え〜? とりあえず好きな事や苦手な事から語り合いしよ? それか……まずヴァグラスさんは何で賞金稼ぎやっているのか聞かせて欲しいな」 ヴァグラス「うむ……私は冒険者として生計を立てるよりも合理的だと判断したからだ」 弘二「瞳ちゃああん?」 eye『急にめったに呼ばなかった愛称で呼ばないでください。』 弘二「この世界に冒険者ギルドとか商人ギルドとか盗賊ギルドとか有るの?」 eye『ありまぁす。』 弘二「そうなんだ〜それはつまりランクとかあって、低いと簡単で安いのしかクエスト受けられないから〜とか?」 ヴァグラス「そうだが? ギルドに所属した経験でも有るのか?」 弘二「
いや……一応これでもゲーマーだからね?」 ヴァグラス「ゲーマー?」
弘二「森から出たらどっかのギルドに加入してみようかな? じゃあ次々自己紹介して〜」 ドラ美「それじゃあ……次は私が……私は師匠と同じで元人間です! 嫌いな事は自由意志を奪われる事です……好きな事は好きな事が出来る時です」 弘二「ドラ美が一番ボクが知ってる中で過去が重いんだよなぁ〜結構シリアスの塊」 eye『シリアスは苦手です。』 REN「といいますかそもそも、どうしてギルドに加入する必要があるんですか?」 弘二「え? ほら……レンさんの両親の……捜索するのに色々な所を旅する可能性もあるでしょ? そんなに簡単に見つかるならヌルゲー過ぎてクソゲーレベルとか言われるでしょ?」 REN「何ですか? そのヌルゲーとかクソゲーって?」 トネリコ「レ……レン? なんか響きが下品よ?」 eye『オブ・ザ・イヤーです。』 ドラ美「トネリコさんって割と耳年増なんですね」 トネリコ「にゃ!? そ……そんな!? 私年増じゃないわよ!!
」 REN「そうですよ!! 私とお姉ちゃんは1歳しか違わないんですよ!!」 ドラ美「えっ!?」 eye『1歳の差は大きいですね、色々と。』 ヴァグラス「憐れな……」 憐REN「フフフフフ……アハハハハハ…………みんな……私と同じにしましょうか?」 どす黒いオーラが見えそうになる程にRENは悍ましく笑う、姉であるトネリコの膝が笑う程に トネリコ「ウニャ!?」 弘二「つまり……アイアイもレンさんと同じにすると言うことは……ボクもドクペが飲める様になる!?」 eye『無いです。』 ドラ美「そ……そういえばヴァグラスさんの得意な事と苦手な事ってなんですか!? (話し変えなきゃレンさんに殺される……)」 ヴァグラス「私は……剣と弓が得意だ……魔法はやっと一つ使える様になったバーストメテオだな」 弘二「あの魔法危険だから出来れば使わないでね」 eye『トネリコさんの反応を見るに、明らかにKojiさんのティーガー
戦車の主砲の方が威力が上ですね。』 ヴァグラス「あ……あの魔法は撃つ度に威力が上がるんだ!! 2発目以降から威力が上がっていくんだぞ!? ……ただ……制御出来るのが1発目だけで、魔力の消費が激しく1日3発までしか撃てないが……」 ドラ美「ロマン砲じゃないですか!!」 弘二「1発撃ったら後は無作為に落ちるじゃじゃ馬になるのか……取って置きの大魔法みたいな感じに使えれば良いな」 eye『ジャイアントパンジャントドラム感有って私は好きです。』 ドラ美「いや……それ扱いに困りますよね?」 ヴァグラス「他にも魔法が使えれば便利なのだが……コージ・ジェネラル……お前は魔法や魔術は出せんのか?」 弘二「ジェネラルってボクの事か!? まあ、いいか……アイアイ? ボクは魔法みたいなの出せるの?」 eye『魔力が有れば可能です、マナを注ぐか、魔力を秘めた鉱石等を格納していれば、魔法や魔術に変換や魔砲弾が使えます。』 弘二「マジで!? ヴァグラスさ
ん新しい魔法覚えられるよ!!」 ヴァグラス「どういう魔法が有るのだ?」 eye『レベルが足りず、安価な魔法や魔術しか有りませんが。』 ヴァグラス「構わん、覚えて損は無いだろう」 eye『えっと――それでは私にマナを注いでください、そうです――はい、これ等が使える魔法です。』 ヴァグラス「このドクペーと言う魔法……聞いたこと無い魔法だが使ってみるか……とりあえずコージ・ジェネラルにドクペー!!」 弘二「なんでやねん!! ……? 何とも無い……!? ビャアアアア!! ドクペ!! ドクペが飲みたい!?」 eye『アアアアアアア――ドクペチェリー味が飲みたい!!』 ドラ美「何をふざけてるんですか? そんなの罹る訳無いじゃないですか……」 ヴァグラス「ドクペー!!」 ドラ美「あ……本当にドクペ飲みたくなりました……でも使えませんよね!? この魔法!!」 eye『他にもTea Cupという魔法もありますが。
』 REN「私その魔法覚えたいです!! というか私にその魔法かけてください!!」 eye『マナを注いでください、このマナ板。』 ヴァグラス「これも下らない魔法な気がするから別の魔法が良いな」 REN「そんな!? 私にティーカップになれる魔法を!!」 トネリコ「それじゃあ……私が注ぐわ」 eye『トネリコさんが覚えるんですね。』 REN「お姉ちゃん! 早く私に!!」 トネリコ「えっと……え〜い!」 REN「もどかしいです!! な……何だか……紅茶が飲みたくて!!」弘二「はいよ、紅茶キメたくなる魔法って凄いな〜〜ボクも紅茶飲めたらな〜」 葉賀根塩は紅茶を出した
ドラ美「まともに使える魔法は無いんですか?」 eye『レベルが足りないので、低級魔法のみです。』 REN「凄く落ち着きますね……」 弘二「紅茶はアールグレイが好きだなぁ〜 所でレンさん、魚が刺さったパイ食わねえか?」 REN「私パイ苦手なんです……名前を聞いただけで反吐が出そうになるんです、滅べば良いのに……ペッ!」 やさぐRENさんになり不貞腐れたRENに一番驚きを隠せないのはトネリコです
トネリコ「コージさんの悪影響でも受けてるのかしら……最近のレンはきついわ……」 eye『もう やること ムチャクチャね!』 ドラ美「いや……レンさんが怒るのって……主に……」 eye『嫉妬ですね。』 REN「私が嫉妬してるって言うんですか!?」 弘二「ボクはそのままのレンさんが好みなんだよなぁ……脚とかお腹とかぺったんとか……顔も可愛いし……まあ……性格はアイアイが好きだけど」 eye『私の性格搭載のRENさんとか――良いんですか? 私に肉体が有ればドクペと紅茶キメ捲りますよ。』 弘二「なんだ……生前のボクそのものじょのいこ……」 ドラ美「〓なり□ずき口調!?」 REN「アイさんと身体を入れ替えられたら私……コージさんを操って大きい胸を自慢気に主張している淫魔達を撲滅させて大きい方が良いって男の人も撲滅させます」 トネリコ「レン!? 物騒な事は止めなさい!」 eye『姉よりすぐれた妹なぞ存在しねぇ!!』 ドラ美「焚き付ける
のは止めてください!! ああ……レンさんがどんどん崩壊していく……」 ヴァグラス「其の内レンに懸賞金が出るひも近いかも知れんな……」 REN「成る程! それなら襲って来た賞金稼ぎの方が同性なら……口実に成りますね……」 弘二「駄目だぞ? せめて引き剥がすのは悪人か敵にしような?」 トネリコ「本当に……何処で育て方間違えたのかしら……」
フローレンスは何時になるか解りませんがドイツの軍服を着せたいです