面接そしてお祈り
虹のオーブを使った
レベルが1になった!
虹のオーブを使った
レベルが2になった!
虹のオーブを使った
レベルが3になった!
虹のオーブを使った
レベルが4になった!
虹のオーブを使った
レベルが5になった!
「しかし、本当にこの選択で良かったのか?」とキングがぼくに聞いた。彼は僧侶を選択し、武器庫では杖と僧侶の装備…司祭のような格好の…を選択した。
「酒場や図書館での情報だと、これが最善策のはずだ」とぼくは言った。
ジョブは盗賊を選択し、盗賊のナイフと盗賊用の軽装備を選択した。防具の素材は最初の装備よりは上等な皮のようである。
「これで村人や王様といったしょっぱい役割演技遊戯は終わりだ。あとは3人目を集めるだけだ」
酒場で僕たちはある重装備の騎士と向かい合ってテーブルに座っていた。
騎士は頬杖をついている。
「で、今のパーティを抜けて、御パーティに入ることのメリットは?」
「はい!盗賊と僧侶がおり、盗賊は防御と体力が低く、敬遠されやすいジョブのためか、人口が少なく希少です。ですが、盗賊にしか解除できない宝箱や罠があり、パーティに1人加えるだけで他多数のパーティの先を行くことができます。更にこの僧侶のキングの杖は特殊で…」
「で、レベルは?」
「…5です」
「残念ながら本意には添いかねますが、貴方のパーティの結成をお祈り申し上げます」
そう言うと騎士は席をたってしまった。
「あいつは就活生か何かだったのか?」
「どうする?追うのか?強そうだったぞ」とキングがドギマギしながら言った。
「いや、頬杖をつく奴にロクな奴はいないって婆ちゃんが言ってた」
「いきなり婆ちゃんってなんじゃよ……」
「アイムグランマ。アーユーオーケー?」
「イエス。バット、ワットドゥーユーユーズイングリッシュ?」
「ビコーズ、アイムジョーキング」
「オーケー。アイウィルヒットユー」
僕はキングに杖で叩かれた。
仲間集めは難航した。
後半のゴウセツ村においてソロの騎士は皆無と言っていいほどいなかった。先ほどの騎士のように話を聞いてもらうだけでも大変である。
何しろレベル5である。その辺の敵でも一撃で沈んでしまう体力しかない。
だからこそ、タンク役の騎士は高レベルな仲間が必要なのである。
酒場の扉が開いた。酒場の扉は西部劇の店のように両開きになっていて、その客が入るとギィと音がなった。
赤いマントを羽織った、銀色の鎧を着た騎士がそこにいた。顔は装備で隠れていて見えない。ぱっと見、連れはいないようである。
「行くぞ!キング!奴に賭けるしかない」