転生
人生は自分が主人公。
学校の先生がよく授業で言っている。
俺はそうだと思う。人生は自分だけのもの。自分が思うように自分のために使う。
他人のために使うやつはどうかしてる。と思っていた。
あんなことになるまでは……
中学3年生の終わり頃、俺は一度死んだ。
交通事故だった。
待っていたのは暗い闇の空間。足場もないのに浮遊感もない。感覚がない。
そんな中俺はわかっていた。【自分がもう死んでいること】を。
ならここはどこ?
見回しても何もない。目も前は暗闇でこの空間が繋がっているかさえわからない。
そんななか俺の頭に直接響くような声がした
「人生をやりなおしてみないか?」
つまり生き返ることができるのか?と声を発しようとするが体が動かない。するとまた声が「大丈夫だ。私にはあなたの心の声が聞こえる」
次の瞬間真っ暗闇だった空間に突如眩しい閃光が……
目を開けたら、住宅街の様な場所に俺はいた。自分の体を見てみると、見慣れない制服に、足元にカバンが一つ。まあこの状況から考えて俺のものであろう。カバンの中身をみると【時井 相太】と俺の名前が書いてあった。
なかには教科書やノート。スマートフォンが一台入っていた。確認し終えると突然スマートフォンが着信した。
慌てて出ると電話の向こうからは
「どうだい?第二の人生がスタートした気分は」という第一声。その声は、暗闇で頭に響く様なあの声と似ていた。
「あんたは誰で俺になんの目的があってこうした」
俺は冷静に、冷静に相手の情報を聞こうとしたが
「名前はまだいえないなぁ…でもその代わり目的は教えてアゲルよ!それは…」
名前が言えない?どういうことだ?
なんて考えているのも次の一言で止まった
「…サブキャラになってもらうことでーす!」
「はぁ?どういうこった?」
「つまりーあなたには物語の主人公の仲のいい友達あたりの人になって複数の物語…つまり恋愛を成就させてもらいます〜」
気楽に言うがそれは簡単なことではない。
コーラ2L飲んでゲップを我慢するくらいに難しいだろう。
「せっかくの2つ目の人生、他人のために使ってみてはどうでしょうか?」
そうして俺のサブキャラ人生が始まった。
今回少し少なかったですかね…
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