表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/53

第8話 一回戦終了

皆の評価がオラの力になる!

浦島太郎を待てども来てはくれない。あれからどれだけ時間がたっただろうか…。


闘技場の奴隷もほとんどがダウンしている。


≪さぁーて!いよいよ残り人数も少なくなってきました。倒れた奴隷達はあとで係員が回収しまーす‼≫


猫耳少女サラスのアナウンスがきこえる。


恥ずかしい…あれだけ自信満々に俺のターン!とか言っちゃたよ。


会場のやつらが皆笑いながら俺の醜態を見ている。


だか1人でけ神妙な顔つきで俺のことを見ている人がいる。


この闘技場の主エルザードだ。

何て真剣な眼差しだ。食い入るように俺が殴られる様子を見ている。

ん?


なんだか息が荒いぞ。頬もまるで夕暮れのように赤色だ。


あー…。なるほど、俺がボコボコにされてる様子を見て興奮してるだけか。


『私が虐めたい。』


エルザードからとても聞きたくない言葉が聞こえたような気がした。


俺は何も聞いていない‼


隙をみて、亀の状態から前転をするように抜け出す。


さぁこれからどうする。


≪残り人数11人でーす≫

サラスのアナウンスがながれる。


あと少しだ。


目の前に風がふく。ここは屋内のはずだ風がふくはずがないのだが…


パンっとなにかがはじけたような音がする


いつの間にか俺を蹴っていた5人組が床に転がっている。


何がおこった?

目の前に浅黒い肌の男が立っている。

こいつがやったのか?


これはラッキーだ。複数人は難しいがこれならいけるかもしれん。タイマンにさえ持ち込めれば俺にもチャンスはあるぞ!



パンっと音がする同時に体が後ろへととばされる。

あまりの出来事に脳が追いつかない。


「へ?」


マヌケな声が出る。

俺は何をされたんだ?


浅黒い男が少し驚いた顔をする。


「やるじゃん。俺の一撃にたえれるやつなんざぁそうそういねぇぜ。」


男が嬉しそうにこちらを見ている。


「お前は残しといてやるよ」


浅黒い男は近くにいた男にむかってこの距離から見ても確認することの出来ない一撃を放つ。


カンカンカン


≪それまでーーーー!≫


終わりのゴングがなる。


終わった。ほんの数十分の出来事だが体感時間はとてつもなくなく長く感じた。



「テルーーーー格好かったよーー」

エルザードが嬉しそうに叫ぶ。


嘘つけ‼


これには回りも苦笑いだ。


何はともあれ生き残ることができた。

こんなのが毎月あるのかよ…命がいくつあってもたりやしない。


歓声が聞こえる中、一直線に部屋にもどる。

いろんな事で頭がパンクしそうだ。



まず俺のステータスについてだ。


一体どういうことだ?


何故、あんなバカみたいに防御があがった?

とりあえずステータスを開いてみる。



ナカオ テル 20歳 日本国


LEVEL 3


体力 110

魔力 55

力 105

防御 1000000000000

すばやさ 55

器用 330

運 250


スキル 鑑定3級 ステータス操作【3】


やはりバクっている。

これはもうあいつに聞いてみるしかない。


ステータス操作にタッチする。


『おいタス子‼どういうことだ?』


<おはようございますマスター。なんですかその不愉快な名前は。>


機械音が頭に響く。


『お前なんてタス子で充分だ。それよりこのバカみたいなステータスみてみろよ!どういうことだ?』


<だからあれほど慎重にお選び下さいと申したでしょう。私って結構とんでもスキルなんですよ?>


そういう事じゃねぇんだよ。


『俺が言いたいのは何で100ポイントしか使ってないのに防御がこんなバカみたい上がってんのって話し‼』


<あー…セツメイワスレテタ……>


小声でなんか聞き流せないことを言った気がする。


<このスキルポイントは1ポイントで100億ポイントはいるのです‼>


そんなぶっ壊れスキルなんだったらなんでもっと早く教えてくれなかったのさーー‼


<ちなみに3ポイント動かせなかったのは100ポイント単位でしか動かせないからですよ。>


時間を戻したい…


このスキルを上手く使えば異世界最強俺ツエー出来たのに…


悲しい…


<それではもうあまりくだらないことで起こさないで下さいね>


タス子が反論させる暇もなく眠りにつく。



最強のスキルを使ってただの頑丈な一般人が完成しました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ