第50話 ポベートールの夢その1
皆様約2年ぶりです。本当にお久しぶりです。
長い間お待たせしました。
話は少しさかのぼる‥‥‥‥
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ニーズヘッグのアジトへ近づくと異様な気配を感じた。背筋が凍るような感覚、その感覚は1歩踏み出すたびに強くなっていく。
「嫌な予感がするな」
額に脂汗をかきながら緊張感の中つい独り言をもらすと肩に突然衝撃がはしる。
ポン
肩に手を回させる。
「うわぁああ!」
情けない大声がまわりに響き渡る。
気配がまったくなかった。一瞬の事で反応が遅れたが手を振り払うようにして後ろへ飛び体勢を立て直す。
ナイフを取り出しすぐさま戦闘態勢に入る。目の前の標的を確認すると驚きから目を見開く。
この場所にいるはずのない男が目の前にいた。
『ありえない‥‥なんで?どうやって?』
ニタニタと気持ちの悪い笑顔を浮かべた男はオネイロイの力で眠らされて動かなくなった筈のニーズヘッグのメンバーであった。
「何でお前がここにいる!!」
威嚇するように大きな声で相手に問う。
「大丈夫~ボクは~‥‥味方だよぉ~」
目の前の男から敵意は感じられない。フワフワとつかみ所のない話し方。そしてこの独特な気配。
「オネイロイ?」
自分でも何を言っているのか分からなかった。だがこの独特な気配、フワフワとした喋り方。それしか考えられなかった。
「大~~正~~~解~~~!」
そんな筈がないのに目の前の男からは以前の盗賊らしさがまるで感じなかった。
『聞かれる前に~~言っておくけど~~この男はもう死んでるよ~~その身体をボクが~~借りてるわけ~~』
「まて!もうこれ以上訳の分からない事を言わないでくれ!」
情報が処理しきれず頭がパンクしそうになる。
『死んでいるってのは~~言い過ぎか~~~』
『てへ♪』
頭に拳を当てて舌をだす。このポーズを男がするとこれ程までに気持ちが悪いものになるのかと冷や汗をかく。もはやそれにツッコミを入れる余裕もなかった。
『いや~~実はさ~~この男を眠られた時なんだけど~~張り切り過ぎちゃって~~夢の世界に落としすぎて戻れなくしちゃったんだ~~』
『てへ♪』
「それ気持ち悪いからやめろや!!」
頭がパンクしてしまいついツッコミをいれてしまった。
これからは更新頻度を上げていきますので誤字脱字が多くなると思います。変な文章などありましたら教えてください。




