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第34話 旅路

こうした方がとか感想貰えたら嬉しいな…

ひたすら草原を歩く…屋敷を出てから二時間ほど立った。少し休憩をする為、調度良い大きさの石に座る。異世界に来たばかりの頃はここまで体力もなかったな…。


先ずは荷物の整理をしよう。寝間着1着、保存食五日分、テント、日記帳、応急処置セット、ウラドがくれた荷物、ラピスとラズリの手紙、などなど


まぁ重要な荷物はこれくらいだろう。1つ1つ処理していこう。宿に泊まる時はやはり服は寝間着になりたい。野宿するときは常に敵に警戒しなければいけないので寝間着になることは出来ないが…




保存食五日分の中は干肉、水、パン、乾燥野菜などだ。まぁいつ次の町につくか分からないのだからなるべく日持ちする食料にしなければならないのだ。本当は俺だってちゃんとした料理をしたい!でも仕方ないじゃないか旅だもの…



テントは中々のスペースがある。だが広すぎて落ち着かない…何でこんなにデカイテントを用意してしまったんだろう…。




日記帳は毎日書いている。異世界に来て何日たったか覚えておく為でもあるのだが、暇な時に読み返すとこれがまた結構面白いのだ。



応急処置セット、まぁケガはしないのだが一応ね…えっと…あとは旅立ちの時に渡してくれたウラドのくれた荷物、ラピスとラズリの手紙。



うーん最後はまぁ…いつの間に入れたの?…自然の流れで説明したけどマジでなんなのこれ?…凄いなあいつ等‼



まぁ…ウラドがくれた荷物から見ようか…。

中には手紙と小さな剣そしてお金が入っていた。手紙を読むとそこにはウラドの想いが書いてあった。








テルへ


この手紙を読んでいると言うことは、もう屋敷を出たのじゃな。この手紙は、お主への礼と謝罪を書く為に残した。まずはラピスとラズリを救ってくれてありがとう。



お主には先生と呼ばれていたがワシの方がお主から学んだことが多かったかもしれん。600年も生きて情けない話じゃ。あの子達はお前が来てから良い方向に変わっていった。昔はどんな者にでも壁をつくり二人だけの世界に閉じ籠ってしまっていた。


だがお前があの子達をその世界から連れ出してくれた…本当にお前には感謝してもしきれんよ。


そしてここからさお前に対する謝罪をしよう。本来はもっと早く旅立たせる筈であった。お主が勇者だと分かっていた時点でツウェペシ家から解放しなければならなかった。


これを言うと言い訳のようになってしまうのだが成長していくお主を見るとその事を忘れてしまうほどワシは楽しんでいたのだ。お主の勇者としての役割を忘れさせてしまっていたのはワシのせいだ。


本当にすまなかった。



優しいお主のことだ。きっとワシの謝罪に苛立ちを覚えているじゃろう。



さて辛気臭い話は止めてここからは旅のアドバイスをしてやろう。


まずお主には魔法の才能は0に近い。1つ1つの魔法に威力が全くないのだ。ある程度、魔力があれば普通に威力が上がるのだがお主にはそれがあまりみられんのだ。残念ながらこればかりは努力じゃ補えん。諦めろ…


しかし!お主には天性の才能がある。それは考える力じゃ。しくみは分からんがお主の魔術の応用はワシの見たことのないものばかりであった。


魔法を極めろ。その為にまずは魔大陸を目指せ。それが今のワシにできる助言じゃ。





少しじゃが金も入れておいた。有効に使え…。




ウラドより



PS 少し特殊な短剣も入れておいたぞ、なにがあっても絶対に売るなよ


「ぢぐじょおぉ…いぢにちに何回泣かされてんだ俺ばぁ」


目の前が滲んで見えない。



少しの金と書いてあったが中には白金貨10枚も入っていた。




「俺はお前のことを1度も恨んだらことなんてなかったよ…あの時、俺を買ってくれなきゃきっと一生奴隷のままだった。礼を言うのは俺の方さ…ウラド…本当にありがとう」



謎の短剣は最後にまわして……ラピスとラズリの手紙を読んでみるか…




テルへ



浮気はだめよ♥







これだけ?マジ?

少しくらい感動させるみたいな……そんなの君達にないの?てか付き合ってないよ?せめてあと6年……いやいや…え?





悲しいくらいに単純でした。





まぁいいや…短剣を見てみるか…まずは鞘から出してみる。…これは凄い。


見た目は物凄く汚い短剣だ。長い間使われず綺麗な装飾が泣いている。そこらに落ちている棒切れよりも弱そうだ。何だこれ在庫処分セールに出てても買わないわ!


ウラドは一体何の意味があってこんなゴ……短剣を…



迷った時こそ鑑定だ!2級になった俺の力っ‼見せてやるよ!



鑑定‼



魔剣クレイヴ・ソリッシュ


Unknown…




2級じゃダメでした…悲しいな…




カサカサ‼


む?何だ?



謎の音に反応するように目を向ける…そこには異世界に来て初めてみる野生の魔物が現れた。緑の草原に似合わぬ漆黒の毛、剥き出しの牙、元の世界では狼と呼ばれる存在であったが大きさが桁違いだ。本物の狼よりも2まわりほどデカイ…その後ろには何匹か普通サイズの狼がいる。



さて…どうしたものか…


取り敢えずは鑑定か…心の中で鑑定と叫ぶ


―――――――――――――――――――



ブラッケスト ウルフ


地大陸に生息する黒を特長とする魔物。集団で狩りをおこなう特性があり物凄いスピードで獲物を狩る。稀に体の大きいブラッケスト ウルフが生まれるが遭遇率は低い。肉は硬くて噛みきることが難しいことから肉は価値が低いのだが、黒く美しい毛は貴族の間でも人気があり状態によっては白金貨で買い取られることもある。


危険度D~F


価格 毛皮500金貨 、 肉 0




――――――――――――――――――




「野生の魔物を見るのは初めてだな…このデカイのがボスか……」


グォォォォォ‼


ブラッケスト ウルフが叫んだ瞬間、辺りにいた通常サイズの集団が襲いかかってくる。


あの贈り物を試すときだ。


「丁度試したいことがあったんだよ…このボロ使えるかな…」


そう言って俺は魔剣クレイヴ・ソリッシュを構える。


「来い‼」

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