フェニックス
スロウス領の魔王、ベルフェゴール2世の所有する神聖種。
癒しの火という、治療能力と火の能力が混ざった固有能力を使う。
自然干渉系と身体干渉系能力を使って固有能力にした例は本当に少ない。
とても希少なのだ。
なんでも、その火は触れたものを燃やすんじゃなく、逆に回復させるんだとか。
完全支援特化型の能力と言える。
癒しの火の影響で、フェニックス自身も不死身に近い体質を獲得している。
物理攻撃をはじめ、強力な能力もフェニックスの回復力の前では無力に近い。
ドミナス級の能力からでないと有効な攻撃は存在しないんだと。
ベルフェゴールが現世へ行く前に、自身の息子である2世に神聖種を託した。
希少な治療能力を扱う者が集った、スロウス街の守護者として昔から存在している。
神聖種とは、魔物を一切食わずに長大な時間を得ることで穢れを落とし、概念種という存在に肉体を持った状態で近付いた存在だ。
魔物の世界はそのまんま弱肉強食で、魔物を食わない非力な存在はまず真っ先に食い殺されるから、自然界で神聖種が誕生するということはまずありえない。
今現存する神聖種はみんな、悪魔によって人工的に作られた存在なのだ。




