コスタルリザード
ラース領全域に生息する小型の魔物。
そのまんまトカゲみたいな姿で、火の能力を使って口から火を吐く。
大きさは大型犬程度で、動きはとろい。
魔物の生態系では最弱の部類に入る。
主に原生種を捕食する為、一向に強くなることが出来ない弱い魔物。
一応竜の分類には入るが、龍ではなく竜なので幻想種には分類されない。
竜はトカゲや恐竜など現世にも現存していた生き物を指すが、龍は架空の姿形を肉体として生きている。
純度の高い闇の器が、汚れた器である原生種を食らって誕生したのが幻想種だが、純度の高い器が下手に格下を取り込むと弱体化する。
何故かと言うと、綺麗だったものが汚れるからだ。
少しくらい純度の低い器を食っても影響はないが、格差がハッキリした弱い器だと生物としての格がランクダウンする。
その結果、龍なんかが誕生するって訳だ。
コスタルリザードなんかの弱々しいレベルになると、遥か格下の原生種を捕食しても何も変化しない。
でも、魔物は通常の野生動物と違って、個別に強くなれるという特徴がある。
同格や格上を食らうことで、人間社会のように下剋上も夢じゃない。
だからこそ、こんな弱い魔物でも楽観視して見逃しちゃいけない。
いつ、どんな強敵に化けるか誰も分からないのだから。




