ゴーレム
人工的に改造された魔物の一種で、大魔石を動力源として活動する超巨大な生命体。
現存するゴーレムは7体いて、そのどれもが違う形状をしているという。
俺が見たのは要塞型と人型のゴーレムだ。
他には箱舟型、城型、球体型、獣型、さらには樹木型なんてのもあるらしい。
身体を構成している材料は個体ごとに様々で、レンガや鉄、木、ガラス、土などがある。
ちなみに動力源は大魔石だったり、72柱のエネルギーだったりする。
ヴァネールなんかは空中要塞のエネルギー源として重宝されたりした時期もあるんだとか。
元々はタイラントと呼ばれる絶滅した巨大な魔物の亡骸が、莫大なエネルギーを得て再活動した魔物とされている。
再稼働の原理はアンデッドと殆ど変わらない。
各地域で朽ちた7体のタイラントは、それぞれ環境に合わせた肉体の腐敗により、それが身体を構成する材料の異なる原因となったらしい。
アンデッド状態になりかけていたタイラントを古代の悪魔が好き勝手に改造して、今のゴーレムになった経緯がある。
昔の悪魔は現代の地獄で失われていたロストテクノロジーを持っていて、アンデッド化した魔物を使役する術を身につけていたそうな。
それにしても、操縦室とか身体の中に作っちゃうあたり、現世の男の子が大好きなロボットを想像してしまう。
……俺も1回操縦してみたかったかもしれない。




