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アイスイーター
魔物を狩る魔物。
闇が世界のバランスを本能的に守ろうとする過程で生まれた純粋な闇の器。
そこからさらに、寒冷地に生息する魔物を取り込んだ結果、氷の能力を獲得した。
魔物が能力を獲得するというのは、闇の性質の1つである受容性により能力を取り込むことを言う。
闇の持つ性質は実に多面的だ。
だからこそ、魔物より純粋な闇の器であるイーター種は何でも取り込み、何にでもなれる。
ただ、闇自体はそこにあるだけ。
受け止めるだけ。
優しく包み込むだけ。
その抱擁を求めて闇に変貌をもたらすのは、いつだって人間なのだ。
だからこそ、イーター種は生理的に嫌悪する姿形なのかもしれない。




