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ホワイトポーム
寒冷地に生息する魔物。
普段はワラワラと無数の個体に分裂しているが、それぞれが危機を感じると集合して1つになるスプリットタイプの魔物。
分裂している間は非常に素早く、物理的な攻撃を受け付けない。
そのおかげで、当時能力が使えない俺は苦戦していた。
自然干渉系能力を身に付けていないと、間違いなく倒すのに時間がかかる厄介な相手。
分裂した状態だと、個体の目が半端じゃない程増える為、索敵範囲が爆発的に広がる。
まあ、特徴といえばそのくらいで、氷以外の自然干渉系能力さえ身に付けてれば、倒すのにそんな苦労することはないと思う。
火の能力であれば尚更だ。
地球の自然界にも合体する生物は実在していて、とあるクラゲが他のクラゲと合体して、1つの群体を構成するらしい。
捕食口や消化器官、排泄に携わる器官を1匹1匹が1つの体として表現される。
ちょっとした刺激でバラバラになってしまうらしいけど、それでも十分合体と呼べるのではないだろうか?
……呼べないのか?




