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ヒュドラ
人工的に改造を施された龍種であり、召喚王、ネル・ナベリウスのペットの一種。
部位育成能力により頭部を分化させられた幻想種で、闇の器に対してさらに悪魔の手が触れたことにより、肉体は穢れている。
よって生物的な肉体の強さは非常に弱体化しており、元の幻想種と比べるべくもない。
その代償として、知能の底上げが確認されていて、召喚王の調教に順応するという結果になった。
生物の改造は人間的には禁忌に触れる類のものだろう。
実際、生理的に受け付けない奴もかなりの数に上る。
だが、俺は考える。
こういった所業の果てに、医薬品の数々が作られている現実を。
そうして作られた薬により、多くの命が救われていることを。
犠牲にしたマウスや他の生命……その屍の数……残酷さを。
では、道徳とは一体何なのか?
召喚王の所業とは、そう簡単に否定出来るものではないのかもしれない……




