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レイディ・ハンター

ラース騎士団第4隊長の悪魔。

緑多き我が領土(プラントコントロール)という固有能力を使用する。


この固有能力は地獄で採取した種を部位育成能力で急成長させ、適切に水の能力で発育を促すという手段で、植物を武器に転用させている。

成長させる種は持ち運びに制限があるから、好き放題植物を生やせる訳でもない。


この能力を使うメリットは毒や薬草での回復、武具としての転用や得意フィールドの形成と幅広く応用が利くところにある。

遭難時には植物を家代わりにも出来るし、果ては非常食代わりの木の実を生やすことも出来る、狩人にとっては素敵な能力なのだ。


狩り場ではこんなに頼りになるサポーターはいないと悪魔達から信頼を得ているが、獲物に対する感情は残虐の一言。

時には植物を獲物に寄生させて、拷問するという一面も持つ残酷な女隊長。


ハッキリ言うが、俺はコイツ嫌いだ。

生物を殺すことに快感を覚えた奴ってのは、大概自分が殺される覚悟を持っていない奴だ。


全ての生物の権利を主張するのであれば、本来人間だろうと悪魔だろうと殺しても構わない。

ただ、殺される覚悟を持たない者が他者を殺す権利はない。

そういった自然界における暗黙の了解を分かっていない奴が多すぎるから、人間や悪魔は殺しちゃいけないだとか、逆に殺すことに楽しみを見出す者がいたりする。

生命を育む能力を持っている癖に、そこを彼女は履き違えたのは皮肉だったと思うよ。


中央執行所内部で俺を毒死寸前まで追い詰めたが、毒と同調を果たして耐性を獲得した俺に油断し、胸を穿たれて死亡した。

人間の邪悪な部分が色濃く残った彼女ではあるが、狩人としてズバ抜けて優秀だったことは認めざるおえない。

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