ルシファー・エレクシール
プライド領を統べる魔王。
向こう見ずではあるが、自身の立場に縛られない自由な思考を持つ悪魔。
プライド領全域で見られる他種族と悪魔の融和した生活は、全て彼が指示して実現したことだ。
害獣指定された他種族でも、意思の疎通が可能であれば誰であろうと平等に接することで有名。
種族で個人を見ず、個人で個人を見る主義。
プライド領の魔王が代々受け継いできた神聖種であるグリフォンを手なずけている。
彼自身はグリフォンの生物毒にも耐性があり、無条件で周囲の悪魔や魔物を毒殺出来る。
単純な戦闘力も高く、まともに戦おうとすると厄介なことこの上ない。
神聖種とタッグを組まれたら尚更だ。
団長のダファクルフと側近のハベルを振り回すお調子者で、結構好戦的な性格。
俺との戦闘でもその関係性が顕著に出ていて、俺とプラムが命からがら勝利した要因となった。
魔王に人質としての価値がなかったら、恐らくグリフォンの毒でタイムオーバーだったろうな。
サタンとは協力関係にあり、現世侵攻に相応しい逸材を悪魔他種族区別せず提供していた。
重火器などの近代兵器を保管する役割も受け持っており、それはもっぱらハベルに押し付けられていたらしい。
サタンの現世侵攻に加担した理由は、ただ単に楽しそうだったからだそう。
俺と守護の間で戦闘を繰り広げたが、闇の能力の効果に押し負け、白旗をあげた。
その後はオセに拷問され、魔王達の目論見や世界の真実の一端を聞き出し、姿形や精神をコピーされた末に殺された。
しかも神聖種まで奪われて。
魔王の中でも比較的自由人だった為か、ルシファーに対しての印象はそんなに悪い感じはしなかった。
むしろ、個人を個人で見るというスタイルには好感を覚えたぐらいだ。
もし、ルシファーが魔王の立場じゃなかったら、友達になれたんじゃないかと思う。




