マール・ライズボード
火と骨腕の部隊に所属している悪魔の1人。
噴熔千変と呼ばれている、グリード街の古参。
実力は72柱に近い程卓越していて、吸血鬼化したララよりも強いらしい。
岩と火の能力を使って溶岩を作る、紅蓮岩漿という固有能力を持つ。
超高温度を再現する為、火の能力の要求ランクはスピーリトゥス級とかなり難しい。
火の能力で岩を変化させて作った溶岩は、火山みたいに勢いよく飛ばしたり、津波を起こしたり出来る。
周囲の環境を変質させる程攻撃が広範囲に及び、回避が非常に困難。
多分、ヴァネール並みに規模がでかい。
溶岩自体をどうにかしたいなら水の能力やドレインなどで打ち消さなきゃいけないが、対抗出来る能力が希少だし、対処方法がとにかく少ない。
そこいらの悪魔や魔物にどうにか出来るような、ぬるい攻撃じゃないのだ。
マール自身は古参の悪魔らしく、油断も隙もない性格をしている。
状況によっては、72柱ですら戦闘面で上回る機転の良さを発揮する、まだまだ現役のじいさん悪魔
だがそんな強力な能力を持った悪魔でも、英雄と称されたダゴラスさんには敵わなかった。
しかも、複数で襲い掛かったのにも関わらず。
長く生きた知恵ある悪魔だから、ダゴラスさんの実力ぐらいは把握していただろう。
なのに、それでもダゴラスさんに挑んだのは、彼もまたアモンに忠誠を誓った者だからだろう。
俺個人としては不憫だなと思う訳だが、本人はそんな戯言、聞く耳持たないだろうな。




