ロンポット・マーステル
ラース騎士団第10隊長の悪魔。
制約練成という岩と火の能力を合わせた固有能力を使う。
この固有能力は瞬間的に様々な鉱石を作り出すというもの。
能力の発動過程に、実際に出現させたい鉱石のサンプルを核に目当ての鉱石を生成するという特徴がある。
例えば黒曜石を使って攻撃したい場合、あらかじめ持っている砂粒程の大きさに加工した黒曜石を、直接媒介して攻撃手段にする。
さらに火の能力で鉱石を加工し、様々な戦術に利用するのだ。
鉱石のサンプルを所持する必要があるため、攻撃回数には制限があるが、その分鉱石の種類の分だけ幅広い応用が期待出来る。
ただし、ウラン鉱石や水銀は危険だから作らないんだとか。
ダイアモンドなんかの宝石も作れるが、宝石だからか攻撃に使うことをちょっと渋ったりするという人間らしい一面も持つ。
同じ騎士団隊長のエイシャとは恋仲で、いつも一緒にいることが多い。
ロンポットは猪突猛進なところがあるから、彼女がそれを諌めながら文句を言うということを何度も繰り返している。(ダゴラスさん談)
俺の目から見ても、2人はかな〜り相性が良いと思う。
騎士団の隊長達が俺のせいで殺されたと思っていたらしく、結構恨んでいたみたいだ。
それだけ仲間想いだったってことだろう。
中央執行所で俺と戦い、銃で撃たれて致命傷を負い死亡した。
セスタの時と同じく、死亡の直前まで俺を恨んでいたが、エイシャの言葉で癒されたのか、安らかな表情で地獄の世界から去っていった。
……恋仲の2人が一緒に死んでいく姿は、悪魔を殺し慣れていても辛いものがあったよ。




