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ボルド・ジャクラスランド
色々な本を出版している悪魔。
物知りで大概のことは知ってるらしい。
俺がルーン文字を覚えるきっかけになった認定書を書いたのも彼。
ラース街にある王立図書館へ、誤記修正した認定書を送るようにマリアさんに依頼した張本人。
実はマリアさんと旧知の仲で、彼女が街へ行く理由を無理矢理作ることを裏で援助していた。
72柱第21位、アンデール・オリオットの元弟子で、複製の効果が劣化した能力を使える。
主にその能力は本のコピーなどに使われているみたいだ。
本当なら誤記修正なんてアホらしいことはしなくて良かったってことだ。
あ〜あ、あんだけ頑張って読んだのになと思わなくもないけど、全部俺を救ってくれる為だったんだもんな。
だから文句は言えない。
余談だが、認定書って読んでもそんなに意味はなかったりする。
あれは新しい知識を得る為に読むんじゃなくて、現存する能力なんかを見比べることで固有能力を開発する手助けとして利用するのが正解。
でも実際には実戦の中で能力の相性を知っていく訳で、頭でではなく能力の特質を感覚的に理解しないと、固有能力なんて到底扱えない。




