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グリフォン

グリード領の魔王、ルシファー・エレクシールの所有する神聖種。

頭部が鷹、体がライオンの姿をしている。

壊毒ノ鱗粉(スプレッド・ポイズン)という毒を作り出す固有能力を使う。


この能力は自然要素集約能力で生物濃縮して作り出した毒を、翼の羽毛へと集約させ、風の能力で任意の場所へと拡散させる。

消費された羽毛は治療能力であっという間に元どおりって寸法だ。


生物濃縮による毒素の蓄積は、生態的上位者に顕著な傾向がある。

神聖種が毒を扱えるというのも、必然的なことなのかもしれない。


神聖種は神に近付いた神聖な個体の1つである。

器を純粋にすることで、生物としての格をさらに上げる。

故にこの有り様は光から尊ばれた。


邪悪種は逆に神聖種とは対極の存在である。

器に穢れを溜めることで、生物としての格をさらに上げる。

故にこの有り様は闇から尊ばれた。


このことは、闇の意思と光の意思が対極の道を目指すことを示している証明らしいが……

起源を同じくして、こうも目指す先が違うのは、人のように多様性を求めた神の意思なのだろうか?

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