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女神の護符  作者: のはな
第三章 温泉街編
39/83

温泉街編 【終幕:泉の女神の伝説】

プロローグからあまり語られてこなかった

女神の護符のそもそもの伝説の話です。



《女神の泉の伝説》



護符に描かれた美しい女神。

彼女の伝説をここに記そう。



昔、まだ王国が統一される前のこと。

南の山あいに「癒しの泉」と呼ばれる場所があった。

そこに棲む女神は、月光を浴びて現れ、

傷ついた兵士や病める子供に掌で水をすくって与えると、

どんな病もたちまち癒えたという。


その噂を聞きつけて、

ふたりの男が女神のもとを訪れた。

ひとりは勇敢な騎士、ひとりは聡明な司祭。


どちらも美しい彼女を崇め、やがて恋した。


女神は二人に平等に優しくした。

しかし、愛を独占したいと欲したのは人間のほうだった。


騎士は「彼女を連れ帰りたい」と剣を取り、

司祭は「彼女を神殿に閉じ込めて永遠に祈らせよう」と鎖を用意した。


争いの末、ふたりは互いを殺め、

流れた血が泉を赤く染めた。


女神はその惨状を見て嘆き、

泉の底へ沈みながらこう言ったという。


「癒しを求める心が、争いを呼ぶのなら、

わたしは二度と姿を見せまい。

けれど、この泉に祈る者が“誰かのために”涙を流すなら、

その一滴で再び癒しが訪れるだろう」




以来、女神の姿は誰にも見えなくなった。


だが泉の水は今も湧き続け、

その雫を封じた護符には、

「癒しと愛を呼ぶ力」が宿るとされる。



果たして女神は、本当に平等に男二人を愛したのだろうか。


湧き出る泉は枯渇することはないが、その問いには答えない。


癒やすことで、罪を清めるのは女神であるのかもしれない…。


これで、温泉街編は一応終幕となります。


次回からは、ちょっと別の新章へ。


女神の護符はちゃんと続きますので

よろしくお願いします!(笑)

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