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女神の護符  作者: のはな
第二章
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6.ケンジ、素晴らしき女の園へ…!?

その日、イーゴリの誘いは唐突であった。


訓練を終えるとニコニコと「ちょっと行きたいところがあるんだ。お前ら付き合え!」と、まるで食事へ連れて行くような軽快な誘い文句。



オレグと共に王都の一角へ赴いたケンジは、その意図に気づいた時には既に手遅れだった。



イーゴリはケンジの腕を掴み、軽々と娼館へ引きずる。


「さあ、火照った身体を鎮めるぞ!」


ケンジは顔を真っ赤にして必死に抵抗する。

悲鳴を上げ、必死に建物の壁に抱きついてた。


「ま、待ってください!そ、そんな……初めてなんです!」

「ん?初体験か?筆下ろし希望か?」

「やめてください!!!!」


イーゴリは楽しそうに笑いながらケンジを振り回す。

かるがると抱きかかえられて、子供みたいにスイングした。


「はっはっはっ、焦ってるなぁ、いいぞいいぞ、その反応が可愛いんだ!」


その横でヴェーラは待合室にて冷静にお茶をすすり、無言で二人を観察していた。


ケンジは必死に言い訳する。


「ち、違うんです!誤解です!俺、まったく……!」


イーゴリは首をかしげてにこりと笑う。


「まぁまぁ、金は俺が出すから安心しろ。ほら、リラックス!」


実際には、イーゴリは相当の額をへそくりとして持っていて、金銭的には余裕。

この騒動はすべて、ヴェーラとの遊びの延長線上のギャグ。 ケンジの初々しい焦りを楽しむ、イーゴリの特別な悪ふざけだ。


ケンジは汗をかき、口をパクパクさせながら「ま、まずい……!」と心の中で叫ぶ。


ヴェーラは冷静な目で見つめるだけで、イーゴリの騒動を完全無視だ。

その無言の圧力に、ケンジはさらに慄く。


「ほら、俺とみんなで風呂に入るぞ!洗ってもらえ!」


イーゴリはケンジの肩を軽く叩き、楽しげに告げる。 ケンジは全身を硬直させ、頭の中で必死に逃げ道を探す。


「こ、これは……本当に、ついていけるのか……?」



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